帰国日の朝。
息子は、きのう夕食の麺を逃したのが悔しかったらしく、
朝食に麺を求めて散策です。
結局、入った店に麺はなく、饅頭や豆乳をいただきました。
きょうは帰るだけ。
ホテルを出て、空港に向かいます。
チェックインを早々に済ませて、フードコートへ。
ありましたよ、中華麺。
さらに、息子はすっかりハマったマンゴーを食べまくり。
私も、マンゴーミルクをいただきました。
さぁ、思い残すことはない、飛行機に乗るよ!
セキュリティチェックの列に並んでいると、
前のインドネシア系の男性2人が、荷物検査にひっかかる、ひっかかる!
ヘアジェルに、ドライバー、ひげ剃りに、カッターまで。
荷物を通すのに5~6分待つことになり、
息子がぐずり始めたので、おとーさんがおんぶ。
思い返せばここに悲劇がありました…
さらに出国手続きには、20分以上並びました。
搭乗口まで急ぐぞ!
時間には余裕があったはずが、気づけば、もう搭乗時刻です。
そうそう、おかあさんにジャスミンティーを頼まれたんだった!
息子をおぶったおとーさんには、先に搭乗口に向かっていてもらいます。
お店の入り口でジャスミンティーください、というと、
すぐに出してお会計をしてくれました。
買い物時間わずか30秒。
搭乗ゲートに着くと、タラップに向かうバスが待ち構えていました。
ふぅ。
最終バスだったようで、バスの中で15分くらい待ちました。
まだかかりそうだな、
よし、この間、荷物の整理でもしよう!
おとーさんの手持ちカバンにジャスミンティーを入れようとすると…
ん?
あれ?
ないなぁ?
今回、パソコンって持ってきてないっけ?
「パソコンってこっちのカバンに入れてないの?」
「ぅえー!!!!!」
おぶっている息子が飛び起きそうなくらい大きな声を上げたおとーさん。
まさか、ホテルに忘れた?
「大変だ、セキュリティチェックだ」
なにー?
それって他の人に持っていかれてないか!?
とりあえず、バスを降り、航空会社の係員に事情を話します。
私は英語が堪能ではないので、とりあえず隣で聞いているだけ。
係員が言います。
選択肢は2つ、
1つは、この飛行機に乗るのを諦めてパソコンを探す、
もう1つは、飛行機に乗って、後からパソコンを郵送、ただしパソコンがあるかは保証できない…
私は、おとーさんは残ってパソコンをピックアップし、
私と息子2人だけ先に帰るのがよいと思っていましたが…
2択を突きつけられたおとーさんは即座に、
飛行機に乗るのをやめます!と伝えました。
えー!
まぁパソコンは直接引き取った方がいいけど、みんな残るのー!?
チケット買ってた国際線に乗れないなんて、私、人生初めてだわよ。
ということで、
係員に誘導されながら、また出国ゲートに戻ることになりました。
各方面、いろんな係員にパソコンの色や機種などを聞かれます。
無事、セキュリティチェックのところで見つかりました、パソコン!
感動の再会です。
横で見ている私が涙ぐみそうでした。
荷物をターンテーブルに置いてから時間が経過した上に、息子をおぶったから、
カバンの重さがわからなくなっちゃったのね…
大変ご迷惑をおかけいたしました。
深くお詫び申し上げます。
一度積まれたスーツケースを引き取り、到着ロビーへ。
また、この到着ロビーに来るとは思わなかったわよ…
同じ航空会社の成田行きがすぐ2時間後にあったので、
そのチケットを取ればいいや、と安易に考えていたのですが、あえなく満席。
航空会社の係員は、
他社のチケットを新たにまた買ってくださいとだけ言い残し、
早々に去って行きました。
さぁ、チケットを買わなくては…
出国ロビーに移動。
ネットで買えるチケットは、成田着翌0時55分のpeachだけ。
おいおい、これじゃ、あした会社行けないよ…
しかも大人だけならまだしも、2歳児にはつらい深夜便。
まず、出国ロビーのスクートのカウンターへ。
スクートは15時発の成田行きがあります。
すると、スクートの男性係員が言いました。
空席はあるけど、チケットの販売はネットだけ。
もうネットでは2時間前をきったので、発売を締め切っている、とのこと。
ガーン。
LCCって、カウンター販売ないのね。
バニラエアの14時発は物理的に間に合わないし…
あぁ、どうしよう。
続いて、タイガーエアのカウンターへ。
息子を抱きかかえながら、
「チケットをどうか売ってください。どうしても、きょう中に東京に帰りたいんです」
たどたどしい英語で、半泣きで訴えます。
すると、女性スタッフばかりのタイガーエア、
みなさん連携して、買える方法を模索してくれました。
14時25分発、ご用意できますよ。
きゃあ!
神様、仏様、タイガーエア様!!
黒猫のクロロ、最強です。
14時25分発って結構すぐよ。
預け荷物の15キロ制限にひっかかり、
パイナップルケーキを取り出すハプニングはあったものの、
無事、搭乗できることになりました。
わずか1時間半の間に、出国と入国と出国を繰り返すとは…
パスポートの出国スタンプに“VOID”の文字。
息子も途中から、
「ねー、飛行機は?飛行機乗らないの?」
としきりに聞いていて、なんとなく私たちの焦りに気づいていたことでしょう。
思わず機内で、
タイガーエアボールペン買っちゃったわよ。
お守りになりそうだもの。
「いやー、よくやったよ。あそこで気づいてよかった。でかした、でかした」
とは、おとーさんの機内での発言。
なぜ、上から目線!?
あぁ、息子には、ちゃんと、ごめんなさいを言える子になってほしいものです(呆
でも、本当に、
あのバスの中で荷物を整理しようと思わなかったら、
あそこでお土産のジャスミンティーを買っていなかったら、
はたまたお茶のオーダーを受けていなかったら、
パソコンがないことに気づいていなかったことでしょう。
おかあさんも影の功労賞ですわ!
こうして、なんとか成田に到着。
息子に、今回の旅行で何が楽しかったかインタビューしてみました。
「えっと、プールです。
それと…
ねこちゃんの黄色い飛行機が好きです」
ですって。
かーちゃんも、ねこちゃんの黄色い飛行機大好きだわ。
あぁ、とにかく、みな健康で、当日のうちに帰れてよかったです。
子連れ旅行は、注意が散漫になりがちで、目を配ることがいっぱいで大変ですが、
でも、また行きたいなぁ。