「娘が、来週月曜、火曜と、入試なんだけど…」
きのう友達から相談が来ました。
人生を左右する受験、親御さんは気が気でないはず。

「雪の可能性はあるみたいだけど、
影響があるのかどうか、テレビの天気予報でやってなくて。
先生と話すなら、もうあしたしかない!」

そうなのです。
学校でも会社でも、
月曜日のことを相談するなら、ウィークデーはきょうしかありません!

「月曜は入試に行けるけど、火曜の朝は万が一のことを考えて。
あと雨でも雪でも寒いから対策してね」
きのうはこう答えました。

関東は、非常に雪に脆弱。
経験的には、
都心の電車は3cm積もると遅延がおこり、
5cm積もると間引き運転や運休が始まります。
雪国の人に笑われてしまいそうですが、
たった5cmでも大雪なのです。
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最悪の事態を想定しておかなくてはいけません。

私にとって4年前の大雪は、
当時14年目となる気象予報士生活の中で、最も苦い思い出の一つです。
参照:2014年2月15日
雨に変わるだろうと予想されていたものの、
最後まで雪のまま経過しました。

さて、今回は、南岸低気圧が発達するため、
沿岸部ほど大雨、
内陸部ほど大雪のおそれがあります。
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現段階での私の22日の予想は…
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こんな感じです。
沿岸部は雨風ともに強まり、内陸は雪が積もりそうです。

境目にあたる地域を時系列でみていくと…
東京は、
朝:小雪
昼前:くもり
昼過ぎ:雨
夕方:強雨
夜:雨

さいたまは、
朝:小雪
昼前:くもり
昼過ぎ:雨
夕方:雪
夜:雪

八王子は、
朝:小雪
昼前:くもり
昼過ぎ:雪
夕方:大雪
夜:雪

つまり、月曜日朝は出勤できるでしょう。

でも、夕方の帰宅時間帯に、山梨方面から乗り入れる中央線、
栃木、群馬方面やから乗り入れる宇都宮線や高崎線などは運行に影響があると考えられます。
そして、火曜の朝にはどこも晴れてきますが、
積雪可能性エリアでは、交通手段を考えた方がいいでしょう。

また、1℃気温が変われば大雨か大雪か、
大きく状況が変わってきます。

雨に変わるとみられていた4年前も、
当日地上の気温がみるみる下がってきたことが悪い方に触れた原因。
地上の気温の誤差は、前日でも難しいと思います。
降り出してみなきゃわからない…これは予報の限界です。

もし、都心は午後も雪で降り続ければ、
積雪は10cm近くになるおそれもあります。
悪目のシナリオとして近いのは、
2年前に東京で6cmの積雪があったときです。
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悪くなることを想定しておいてください。

また、雨でも雪でも、
ウルトラ寒いことには変わりありません!
東京の予想最低気温は1℃、最高気温は4℃です。
寒さ対策も念入りに。