きょうは日差しはやんわり、秋らしい一日。

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ただ、近畿や東海では夕方から雨が降るところがあります。

折りたたみの傘があると安心です。

また台風で大雨になった地域では、まだ水がひききっていないところ、

地面に雨水を大量に含んでいるところがありますから、注意が必要です。

 

東海や近畿はちょうど高気圧と高気圧の間に入ってしまうのです。

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なお、あすは関東も冷たい雨が降りそうです。

 

また新たな台風22号がきょうにもできそうですが、北上傾向です。

雨雲が陸地にかかりそうでかからない日本のモデル。

こちらはヨーロッパ中期予報センターの28日夜の予想。

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上陸しそうな感じにも見えますが、このあと海上で東に向きを変える予想です。

米軍の予想も28日夜にかけて北上してきますが、やはり海上を東へ東へ進むシナリオが濃厚です。{AE6B605F-7DBB-42A4-A7D8-F1D12419C162}

アメリカNOAAだけが、もっとも接近させています…こわい、こわい

ただ、まだ発生もしていない台風、

コースも勢力も確証は持てませんから、随時お伝えしていきますね。

 

世界最高峰といわれるヨーロッパ中期予報センターの計算は、台風21号の予想もバッチリでした。

こちらのブログで21号をお伝えしたのは、10月11日。

10日以上前から、発生すらしていないものの予知ができる時代なのですよね!

 

 

さて、先日の講演の様子が記事になりました。

日経デジタルヘルス。

http://techon.nikkeibp.co.jp/atcl/event/

 

ビッグサイトで開かれた『デジタルヘルスDAYS』というイベントに、

奈良県立医科大学のプロジェクトの一員として参加しました。

 

今回の講演では、
医師の協力のもと、実例から、

病気が起こりやすい気圧配置や気象条件を取り上げ、
天気予報から、命に関わる病気の予知・予防策をお話しました。

 

私の友達が、去年、脳梗塞で倒れました。
現在もリハビリ中です。
私より年下でいつも元気いっぱいの彼女の病は、
これまで自分とは縁遠いと思っていた脳や血管の病気を身近に感じた瞬間でもありました。

 

彼女は命に別状はありませんでしたが、
日本人の死因2位は心疾患、4位が脳血管疾患、いずれも血管の病気です。


しかも、これらの病気の死亡者は、
残念ながら病院に運ばれる前に死に至っているというデータがあります。

 

つまり、いかに個人で予知・予防するかが大切。

ここに天気の“未来予測”をいかしてほしいのです。

 

気をつけなくてはいけない季節は、冬。
気圧配置としては、春の帯状高気圧や寒冷前線の通過時です。

 

高気圧に覆われて穏やかに晴れるときは、

朝は放射冷却でガツンと冷え込んで、昼間は日差しでそこそこ暑くなる…
この寒暖差が負担になるのです。

「不感蒸泄」といいますが、知らず知らずのうちに汗をかいて脱水、ドロドロ血になることも要因です。


寒冷前線の通過時には、気圧も気温も急激に下がり、
これが体に悪影響を及ぼします。

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また、くも膜下出血については、
寒い日の水仕事が引き金になるケースが多いことがわかりました。
4℃の冷たい水に1分間手をつけていただけで、血圧が50もあがるというデータがあります。

 

かといって、正直、毎日の天気予報で、
「あすは、くも膜下出血に気をつけてください」とはなかなか言ってはもらえません。

 

というのも、人の住む場所、行動範囲、年齢、体の状態などによって、まったく条件が違うからです。

(地方の新聞などでは脳梗塞予報などはあります)

 

そこで、医師と気象予報士が連携して、アプリを開発することになりました。

自分のデータや体調を毎日アプリに記録していくと、
その日の気象条件で起こりやすい症状を教えてくれるというもの。
 

GPS機能で1km単位の天気を組み込み、

1万通り以上の個別アドバイスが受け取れます。

しかも、入力を続ければ続けるほど、データが蓄積されて、賢くなっていきます。

 

また、このアプリを使って、今、まちづくりが計画されています。

http://techon.nikkeibp.co.jp/atcl/event/15/091500142/101700019/?ST=health&P=1
奈良県立医科大学の跡地につくられるまちでは、
家に監視機能をつけ、体調に異変があった場合、

アプリを通して、医科大学に通報される仕組みを整える予定です。

今回そのアプリの開発・監修に私も携わっていて、
奈良県立医科大学の梅田教授を中心とするメンバーとタッグを組んで、

プロジェクトを進めています。

 

病気にならないうちは医師には診てもらえない…
でも、いざ発症したとなったときにはもう手遅れ、なんて悲しいこと。

いかに、未然に防ぐかが勝負!

 

もちろん、原因は気候だけではありませんが、

少なくとも、天気が引き金になるものについては防ぎたい…

 

せっかく未来が予知できる時代なのですから、その情報を活かさない手はありません!

 

 

ところで、講演会をしたからなのか…
2月に発売となった自分の著書が
いまさらながらamazonのランキングで10位となり、売り切れとなっていることが判明。

ありがとうございます。

 

今、amazonだけではなく、楽天等でも、お取り寄せになってしまいますが、
引き続きよろしくお願いいたします。


特に、面接を控えた学生さんやその親御さん、また営業担当の方々に読んでもらいたいです!

 

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16時追記

台風22号が発生しました。

台風進路図は、日本のコンピュータ計算よりも大回り、西回りにしてます。

またあす詳しくお伝えできればと思います。

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