彼岸の入り。
「暑さ寒さも彼岸まで」が、
関東では理にかなっていることを教わったのは、たしか16年前の秋でした。
1年の中で気温変化が一番大きいのが、3月後半と9月後半。
東京で30℃以上の真夏日がなくなるのが、秋の彼岸の頃です。
きょうは日差しも少なく、涼しい風が吹いています。
秋の風を“色なき風”といいます。
中国では季節を色で表現していました。
“青春”、“朱夏”、“白秋”、“玄冬“という言葉もある通り、秋は白。
日本でもその昔から、謳われてきました。
「吹き来れば身にもしみける秋風を色なきものと思ひけるかな」
古今和歌集には紀友則の歌。
そして
「石山の石より白し秋の風」
とは、奥の細道の松尾芭蕉。
白き風より、色なき風のほうが、
透明感があって、身に心にしみてくる感じがします。
その色なき風により、鮮やかに彩られたのが、こちら。
(湯LOVE草津HPより)
きれいですね!
草津白根山の武具脱の池(ものぬぐのいけ)周辺では、紅葉が始まっています。
これはきのうの様子。
ヤマウルシやシダが色づいているそうです。
山から始まった紅葉前線は、しだいに里へと降りてきます。
今週末にはじわじわ寒気が流れ込んで、
平野部でも、朝晩だけではなく、昼間も秋を感じられるようになりそうです。