くもり空が続く東京。

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ただ、空気は日に日に蒸し暑いものに変わってきています。
 
これも台風5号の影響です。

台風5号の進路は、ほとんどブレなくなってきました。
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きょうから奄美地方は大荒れの天気。
すで台風のアウターバンドの雲がかかり始めました。
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昼間は止み間があっても、しだいに土砂降りが長続きしてきます。
日曜日にかけて荒天が続いてしまいそうです。
総雨量は800mm近くになるおそれもあります。
(平年の8月ひと月の雨量は268.2mm)

「奄美大島でも大雨特別警報が出ることがあるのか」
わかってるようでわかっていない島の特別警報の基準。
“50年に一度の大雨”が降ったとしても、周りへの一定範囲の広がりがないと特別警報は出されません。
(過去、運用が始まったばかりの伊豆大島では大災害が起こったにもかかわらず、周りへの広がりという基準を満たさないことから特別警報が出されず問題になりました)
3時間の雨量では、島は範囲の基準を満たしますが、
48時間の雨量は、奄美大島全体に広がったとしても面積は基準を満たしません。

きのう気象庁に問い合わせたところ…
「たしかに3時間では出します。が…48時間では、そうですね…ちょっと担当に変わります」
「あ、これまで格子を数えたことがなかったので折り返し電話します」

おやおや、気象庁さんも把握してなかったのー!?

その後、電話がかかってきて、周囲の島も“広がり”に含めて考えることにするとのことで、
結論としては、大雨特別警報の発表対象地域と確認できました。

奄美大島はこの週末、情報がどんどん新しく更新されていくおそれがあります、要注意です。
かつて2010年の秋に、前線による大雨で大規模土砂災害が起こりました。
このときの名瀬の日雨量は、622.0mm。
今回それに匹敵するといっても過言ではありません。
今のうちに避難経路など確認してください。

また、車が横転するほどの暴風が吹き荒れる予想です。
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物が新幹線並みの速さで飛ばされてくるおそれがあります。
見慣れたものが凶器に変わるおそれがありますから、飛ばされやすいものはしまいましょう。

そして、進路が定まったとはいえ、もっとも難しいのは、
台風がいつ、居心地のよい奄美近海から離れるか。


台風は自分の力では動けません。
上空の風を奄美付近で待ち続け、いまだーというタイミングで北東へ進みます。

ちょうどよい風がいつ来るのか読みづらく、
台風が月曜日の時点でまだ奄美にある可能性もあれば、
日曜日の朝、不意打ち的に鹿児島へ上陸するおそれもあります。


これはこまめに情報を確認するしかなさそうです。

そして、同じような気圧配置が続くため、各地で同じような天気が続くことになります。

南から台風がまとった湿った風が入り続けます。
関東は雲が多く、天気急変のおそれ。
外でのレジャーは気をつけましょう。
北陸など日本海側はフェーン現象で猛暑に。
また、各地波が高まります。海ではよく旗を確認しましょう。

そして週明けの西日本は、大雨、暴風、高潮に警戒です。
過去に、今後の進路と似たようなコースを通った2004年の台風16号は、

瀬戸内海に甚大な高潮被害をもたらしています。

週末のうちにこちらも対策をお願いします。

 

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15時追記

予報円の中心付近を通れば、九州に上陸する可能性が高いのは確かですが、

だんだんより内回りになって、上陸地点が四国になる可能性もありますので、

四国のみなさんも早めに台風対策をなさってください。