秋雨前線の活動が活発になっています。
雨降りの月曜日。

湿った空気を送り込んでいるのは台風です。


今夜、台風18号が沖縄に最接近。
台風の進路の東側にあたる沖縄本島では、暴風に特に警戒です。

台風には“可航半円”、“危険半円”という言葉がありますが、
進行方向に対して右側(今回は北上するので台風の東側)は、特に風が吹き荒れる危険エリア。
これは、台風自体を流す風と、台風のぐるぐるまわる風の向きが一致するためです。
瞬間的には70mの突風のおそれもあります。
台風銀座とよくいわれる沖縄でも、あまり経験のない暴風雨に覚悟が必要です。

さて、その後ですが、
本州に近づくタイミングが予想を見るたびに遅くなっています。
コースが大回りする予想になったからです。

台風の進路の鍵を握る太平洋高気圧が日々強まっています。
以前にも何度かお伝えしたことがありますが、
台風がパワーアップすると上昇気流が強まり、同時にそのすぐ隣で下降気流が強まるため、
隣の高気圧が成長するのです。
(なお、ヨーロッパ中期予報センターの予想は、この高気圧の成長も加味して計算されていました)

台風の近くで、高気圧がせり出すように強まってカーブができ、
台風の動きが鈍くなっています。
(進路を東よりに変えると、偏西風のベルトコンベアに乗って、一気に加速するでしょう)

この分ですと、大回りで日本海を進むコースをとることになります。
5日朝の九州北部、5日昼の中国地方、5日夜の北陸は大雨に警戒。
関東は山に守られて、雨はそれほど強まらないと思いますが、
南風が吹き込んで、ジメジメ・ムシムシの相当不快な暑さがやってきます。
特に日差しが加わるあすは、30℃を軽く超える厳しい暑さになるでしょう。

運動会の練習が多いシーズン。
季節はずれの熱中症に気をつけてください。