時速240km。
新幹線並みの速さで、物が飛んできたら、あなたはどうしますか?

台風16号が接近した与那国島で、
最大瞬間風速66.8mの猛烈の風を観測しました。
秒速66.8mは、およそ時速240kmです。

台風16号が猛威をふるっています。
アメリカ、ヨーロッパ、日本と、各国の予想進路もだいぶ一致してきて、
3連休明けに、日本列島縦断はほぼ免れられない状況になってきました。



それにしても、なぜ、こんなに急カーブを描くのでしょう。

「そのまま北へ行けばいいじゃん」

台風に要望を伝えたいものです。


そもそも、台風というのは、帆船のように、自力で動くことができません。

現在は、太平洋高気圧の縁をまわる上空の風にゆるやかに流されています。
(高気圧の角が出っ張っているので、やや蛇行)
このあと台風は、より強い上空を西から東へ流れる偏西風に乗ろうという状況です。
この偏西風に乗るタイミングが、いつになるかはっきりしないため、
接近のタイミングがズレてきていたんです。

20日朝にでも、九州に上陸するおそれがあります。

問題は、どんな強さでやってくるのか。
時速240kmの風をもたらす強さで列島を縦断なんて、ひとたまりもありませんが…
発達のピークは過ぎてますから、まずそれはありません。

ただ、偏西風に乗り換える際に
台風が時間をつぶす場所となる、東シナ海の海面水温をみてみると赤い表示、27℃前後。

台風としての勢力を維持した状態で上陸となりそうです。

連休後半は、秋雨前線での急激に強まる雨に、
シルバーウィークの谷間にあたる20~21日は、台風の動向に注意。

関東への影響がもっとも大きくなるのも、20日〜21日朝となりそうです。