前代未聞の突風です。

昨夜、

台風15号が直撃した沖縄の石垣島で、
瞬間的に71.0mという猛烈な風を記録しました。

70m以上の突風というのは、
トラックも簡単に横転させてしまう強さで、

飛ばされてくるものも、時速250km以上と新幹線並みの速さ、
全てが凶器になりえる危険な風です。

当時の雨雲の様子をみると、

まさに、石垣島に“赤丸”をつけたような円形の雨雲。
『アイウォール』という台風中心付近の最も活発な部分です。

【気象庁HPより】

台風15号は、
火曜日には、九州に接近するおそれがあります。



天気予報は、『観天望気』と『温故知新』。

空を見ながら、現状から未来を予測するほか、
過去を紐解いて、
今後の予想の参考にすることが大切です。

今回の台風15号の進路と似ているのは、
2006年の台風13号。

長崎県佐世保市付近に上陸したこの台風襲来の際、
佐賀県で大雨による土砂災害が発生したほか、
宮崎県では“竜巻”が発生し、犠牲者が出ました。

台風の東側は、広く、竜巻が発生しやすいのです。
湿気たっぷりの南風が吹き込み、積乱雲が発達しやすいためです。

記憶に新しいところでは、
去年8月にも、
四国付近の台風から600km以上離れた栃木県内でも
竜巻被害が出ました。
【参照①:2015年7月15日】

【参照②:2014年8月10日】

台風の直接の影響が考えられる九州はもちろん、
東側にあたる四国~関東でも、心構えが必要です。