医師との信頼関係 | 脊髄腫瘍と暮らす生活

脊髄腫瘍と暮らす生活

2009年12月に頸髄髄内腫瘍の摘出手術を受けました。
手術前・入院・退院後の生活を書いています。

(手術後171日目)




去年(2009年)の12月8日、私と両親と妹は、翌々日に控えた手術の内容について、執刀医であるN先生から説明を受けていました。



このN先生、K病院の院長でもあるのですが、全然偉そうじゃなくて、気さくな雰囲気をお持ちの方です。



初めての診察の時にも「うちで(腫瘍を)取る?」と軽~い感じで、引き受けていただき、私の心に重~くのしかかっていた重圧を取り除いてくれたのでした。




そして、手術の内容の説明の中で、「前脊髄動脈症候群」という症状の説明で、


・前脊髄動脈症候群


(脊髄の前側には、前脊髄動脈という、脊髄全体に血液を送っている大事な血管が通っていて、その動脈と腫瘍の位置が近い場合、術中に傷をつけてしまい、出血が起こると、「脊髄梗塞」という状態になり、首から下が完全麻痺になることもある)


「・・・とまぁ、こういう状態(首から下が完全麻痺)になる可能性も、ゼロではありません。」


と、前置きしたうえで、



「でも、そうならないように、一生懸命やりますから!



と、少し語気を強めて、そして自信たっぷりの、でも優しい笑顔で宣言してくれました得意げ



N先生は、友人の知人に紹介していただいたのですが、その時に、N先生は「整形外科医としては日本でトップクラスの医師」と教えてもらいました。



そのすごい先生が「一生懸命」やってくれると言うのですから、後はもう、ほんと、全てお任せしま~すキラキラって、喜んでまな板に乗る気分でしたうお座




後になってわかったんですけど、N先生は、「脊椎・脊髄疾患」の名医であることは間違いないのですが、どうやら「脊髄腫瘍」というよりは、「脊柱管狭窄症」とかがお得意だそうです(^▽^;)



でも、私は、N先生に執刀してもらって、本当に良かったと思っています。


今になって思うと、「名医」とかそういうことより、「この先生に、全部をお任せしたい!」と心から思える医師に出会えたことが、幸運だったと思います。




腫瘍が、脊髄の中にできてしまったから、それを取り除くにはどうしたって脊髄を切り開かなければいけない。


そうすると、大なり小なり後遺症は出るもの。その後遺症を受け入れるためには、医師への信頼が私にとって、とても大事なものだったと思っています。




…この話、仲の良いマッサージ師の友達には散々聞かせてしまっている訳なのですが、そのたびに「ほんっと、アンタはN先生好きだね~」と笑われます得意げ



N先生、LOVEラブラブです。(変な意味じゃないです)