結婚式の写真が届くと
プランナーの私は、当日には見られなかった景色をたくさん見つけます。
あ、こんな顔してたんだ。
ここでお母さん、こんなふうに笑ってたんだ。
当日はずっと近くにいるのに
実は知らなかった瞬間がたくさんあるんですよね。
先日お手伝いさせていただいた結婚式も、そんな一日でした。
今日も少し長くなります。笑
でも、残しておきたい結婚式です。
秋生まれの、さくら子さん。
だから、この日の花は秋桜。
フローリストさんにお願いして
ブーケにも、会場にも
この日のあちこちに秋桜を咲かせてもらいました。
ふたりが大切にしたかったのは
ゆっくり深呼吸したくなるような、自然と花の香りを感じる一日。
そして、大切な家族や友人に囲まれて
ちゃんと「ありがとう」を伝えること。
挙式の始まり。
さくら子さんとお母さまには
ベールダウンではなく、ハグをしていただきました。
小さい頃から、お母さんのハグに何度も支えられてきたという、さくら子さん。
だったら結婚式の日も
いつものように抱きしめてもらおう。
特別なことをするのではなく
これまでずっとふたりの間にあったものを、結婚式にも。
そんな時間になりました。
この日、おふたりは受付にも立って、ゲストをお迎えしました。
挙式前には、一人ひとりと写真を撮って
ちゃんと顔を見て、ご挨拶。
そしてパーティーでは、親御さまからゲストの皆さまへ
それぞれ「我が子」を紹介していただきました。
プロフィールを読み上げるのではなく
生まれたときからずっと一番近くで見てきたお父さん、お母さんの言葉で伝えてもらう、その人のこと。
私はこの時間が、とても好きでした。
「見てもらう結婚式」というより
最初から最後まで
みんなと一緒にいる結婚式。
そんな一日だったように思います。
パーティーでは、ちょっと楽しい出来事も。
ゲームの勝者には
新郎さんがその場で淹れる特別な一杯をプレゼント。
学生時代、スターバックスでアルバイトをしていた新郎さん。
ラテアートも得意です。
名付けて
「渾身の一杯」!笑
そして、まさかの勝者は……
琉佑さんのお母さま。
息子が目の前で淹れてくれた一杯を飲んだお母さまから出てきた言葉が
「世界一以上に美味しい」
でした。
もう、最高です。笑
きっとどんな有名なバリスタが淹れたコーヒーにも
この一杯は勝てないんだろうな。
そんなことを思いました。
大切な家族の一員、愛犬のクッキー。
お父さまが描いてくださった絵。
新郎さんのコーヒー。
新婦さんの絵やものづくり。
自分たちでつくったムービー。
一つひとつを見ると
結婚式の演出のように見えるかもしれません。
でも、そうじゃない。
ふたりがこれまで大切にしてきたもの。
好きだったもの。
家族との時間。
それを結婚式の中に置いていったら
自然とこんな一日になった。
私はそんな気がしています。
そしてパーティーの最後。
新郎さんが、
ひとつひとつ言葉を選びながら、ゆっくりと話してくださいました。
その中にあった言葉。
「この家族でよかった。」
私は、この言葉に
この日の全部が入っているような気がしました。
結婚式って
新しい家族になる日だけれど
自分が育ってきた家族を
もう一度見つめる日でもあるのかもしれません。
そして、これから家族になる人が
どんな人たちに愛されて育ってきたのかを知る日でもある。
「ここに生まれてよかった。」
「この人たちが家族でよかった。」
「この人と、これから家族になれてよかった。」
そんなことに気づく日でもあるのかな。
Rさん、Sさん。
笑って、泣いて、また笑った一日。
おふたりらしくて
ご家族らしくて
私はこの日の景色を
きっとずっと覚えていると思います。
大切な一日を任せてくださって
本当にありがとうございました。
またひとつ
私の中にも忘れたくない結婚式が増えました。
ふたりと家族へのラブレター。