紹介状を書いていただき
以後の治療が 老人ホームの担当医に移ったので
9月24日が 血液内科 最後の診察日だったのですが
ご家族に伝えておきたいことがあるので
と言われ
私だけが血液内科を訪問し 担当医から お話を伺いました
骨髄異形成症候群
この病気であることがわかってから 服薬治療が始まり
その後 進行して 服薬では効果が薄くなり
定期的な輸血が必用になりました
今年になってから 担当医となった I医師は
輸血は辛いでしょうから と
点滴や注射など 効果の出る治療を いろいろ探ってくださり
ある注射が 夫には効果があることを見つけてくださいました
注射治療にしてから 赤血球 白血球 血小板数値が改善
輸血することなく過ごせていて 感謝しています
今回 医師が 私に伝えたかったことは
今のまま 注射で症状が落ち着いていればいいのですが
もし 病気が進行した場合 一般的には 抗がん剤治療が開始されます
ですが 抗がん剤治療は 痛いところ 苦しいことがないか
患者さんとのコミュニケーションが 非常に大切な治療なので
認知症の方に 行うことはできません
ご主人の 脳の状態 身体の状態では 抗がん剤使用はできないんです
進行の度合いが大きい場合 急性白血病になる可能性もあります
その場合でも 治療法はなく 苦痛を和らげるだけになります
そして 発症から数週間の命となることもあります
不安になられたでしょうが
進行せず ずっと今のままでいる可能性もあります
今できるのは 24時間体制でご主人の状態を観察し
小さな変化に気付き 速やかに対応することです
ですから 施設に移られたことは とても良かったと思います
もし 悪化して 施設での対応が難しくなった場合は
どうぞまた 私のところに戻ってきてください
その時は 一緒に ご主人にとっての最善策を考えましょう
今日は わざわざ来ていただいて 申し訳ありません
ご主人のいらっしゃるところでは 伝えにくいことですが
きちんとお話しておきたかったものですから
病気のことは ネットで検索していたので 驚きはしませんでした
自分の手から離れた患者のことを
以前 入院させていただいたときには
認知症のために 看護師への暴力行為があった患者のことを
ここまで考えて対応してくださることに 深く感謝します
病院を出た後
ぼぉ~~~~~~っと歩いて
気付いたら ここにいたので
観覧車に乗りました
乗っている間だけ 少し泣いて
立ち直りました
施設に入れてよかった
と お医者様に言っていただいたことで
悶々としていた気持ちも 楽になりました
今 できることは 一所懸命やりますが
なるようにしかならない
そういう気持ちも あっていいのだと