ずっと選ばれない人でいたから、私は自ら選ぶ人になろう
と思って生きてきた。

でも、選んでも独りよがりの結果にもう疲れてしまった。

選ばれる人になりたいと心底思うけど、
今までなれなかった私がなれるはずもない。

選ばれる人にも選ぶ人にもなれない。
取り残されたようで、
無性に辛い。
人は男であれ女であれ、
一度、味わってしまった感触を
追い求めてしまうものだ。

私も彼も、
この欲求を抑えることが
できない弱い人間だった。

それでも、
彼は彼女と別れることは
ないだろうと私は直感的に感じている。

有り体にいえば、
私はバカなことをしたのだ。
加えて、とても惨めだ。





父と二人でお酒を飲みに行った。
妙に酔いがまわったので、
悪いクセがでてしまった。

そう。
電話をかけてしまうのである。
男性に。

私は自然消滅した元カレに電話をしてしまった。
もちろん、彼は出ず。

諦めてDVDを観ていたら、
彼から折り返しの電話が!

今まで何度も電話をかけても出なかった彼が!
私は彼の電話には気付かずにいたので、
折り返し電話をかけた。

半年ぶりの彼の声。
別れたつもりでいたけど、かなり動揺した。
でも、彼は私が別れたというなら私達は別れたんだろう
みたいなニュアンス。
会いたいと言ってしまった私に、今まで通りの彼。
思わず電話を切ってしまったけど、後悔している。

別れを告げてもらえば良かった。まだ、私は想っていたんだ、
彼のことを… それを感じてしまった。

でも、彼はもう、連絡はくれないだろう
私はまた、彼のことを忘れる作業をしなくては
ならない…

一言でいいから、言ってくれたら、
彼への気持ちも昇華できたのに…