生きてたんか! | 是日々神経衰弱なり
ついさっき、行方不明になってた小学校の時の同級生男子からふいに連絡があった。あたしの第一声、

「あんた、生きてたんか!」

そんなに仲良いってほどではなかったけれど、転入生の彼もちょっとイジメられていた時期があったから、小学校の帰り道、たまに、一言、二言、話したりしたことがあったのよ。
彼の闇とは。

彼と彼のお姉さん、お母さんは、お父さんのDVに苦しんでいた。子供を心配したお母さんは彼らを連れて家を出た。お母さんは女手ひとつで苦労して2人を育てたが、無理がたたって早くに亡くなり、その後は、お母さんに代わってお姉さんが働いて彼を高校まで出したが、すこしして、ビルから飛び降りて亡くなった。自殺の理由は、あたしには分からない。それから本人もいろいろとあり、長く精神を病んで治療を受けていた。8年ほど前に、脳溢血で倒れて入院、すでに病院を出たと風の噂で聞いたのが最後で、それからずっと行方不明だったんだよね。その彼から連絡。生きてて良かった。

たまに、煩わしいな~って思うSNSだが、こういう時は本当にありがたいよね。システムを開発したマーク・ザッカーバーグに感謝したい。ありがとう。

そう言えば、あたしも長いこと同窓会の行方不明者リストに入っていたようで、つい10年ほど前に街で同級生に見つけられた時は、

「おまえ、生きてたんか!」

って同じこと言われたナ。

幼稚園から顔が変わっていないから、すぐに分かったと。

どんだけ老けた、ふてぶてしい幼稚園児だったんや、わたしは。


喜びも、悲しみも、
生きていてこそ。

タケダ、連絡ありがとうな。