こんにちは
「こっちむいてラブ!」という漫画を久々に読みました
今日は、読んで思ったことを書いてみます
「こっちむいてラブ!」は、あさぎり夕先生の漫画です
主人公はラブ、本名愛里(あいり)
普通の、どこにでもいる平凡な中学生(14歳)です
ひょんなことから、浜口草という、有名カメラマンの息子と出会い、ラブの笑顔に惹かれた彼に、モデルになって欲しいと言われます
そして、草さんにメイクしてもらって別人のように綺麗になるラブ
やかて、草さんのモデルになるのをきっかけに、モデルの世界に足を踏み入れていきます
そんなころ出会った剣崎暁(けんざきあきら)
最初は嫌なやつと思って、喧嘩ばかりしてたけど、草さんの励ましもあって、仲良くなろうと努めるうちに、ラブは暁に恋していきます
やがて、暁とラブは、恋人同士になるんです
ラブが恋するのは、暁のほうで、草さんではないのだけれど、私はこの草さんに今回強く惹かれました
草さんは、病弱だけど、とにかく優しくて、心の美しい人なんです
ラブを、無理に芸能界に、なかば脅迫のようにしていれさせた人がいて(京介(きょうすけ)というんですが)、冷血漢で、裏で芸能界を操る人、冷たい人、悪魔のような人、と、みんなは思っているし実際そんな感じなんだけど
以前、京介に、騙されて利用された、レッド(本名鋭二(えいじ))が、現れて、京介の本性を暴いた時・・
草さんだけは、京介を庇って・・・
なにがあっても・・・」
昔は優しい人だったという京介
それが、実業家の父に教育されるうちに、変わってしまって、草さんにも、もはや京介の心のうちはほとんどわからなくなってしまった
それなのに、草さんは、京介を信じるという
・・暁と離れ離れで、いろんな噂を聞かされ、何を信じればいいのか、疑いの心に悩まされていたラブに、草さんのこの言葉が痛いほどひびく
「それでもやっぱりぼくにとってはかけがえのないたいせつな人だからね うしないたくはない
だからしんじるよ」
ここが、すごく心に残った
信じるって難しい
私の場合、ちょっと違うかもしれないけど、何かがきっかけで、こう思われていたらどうしようとか、嫌われているのでは、とか、色々悩んでしまうことがある
でも、以前とすっかり変わってしまった、自分のことなんか少しも考えてくれないかもしれない人を、草さんは信じていた
失いたくないから信じる、かんたんなようで難しいことだけど、それが大事なのだろうな
私も、だから、もっと信じてみようと思った
わたしの場合、何かそんな、大きなことがあったわけではないけれど・・
それに、私自身、信じ続けてもらったことで、救われたことがある
みんなそうやって、生きてるのかな・・
また、草さんの話に戻るけど
・・草さんは、二十歳までしか生きられないと言われた体だった
心をのこしていきたくなくて、恋はすまいと思っていたのに、ラブに出会って、その笑顔に恋してしまった
ラブの心は自分にはないと最初からわかっていたし、自分のような弱い体では暁のように、ラブを守れないということも強く感じていた
そのことで、どれほど辛い思いをしたかわからない草さん
でも
それでも幸せだった、という草さん
切なくて、でも愛が大きすぎて、泣きそうになった
本当にいつもいつもラブのためにいろんなアドバイスや、優しい言葉をかけてくれて、ラブにとってもお兄さんのような存在になっていった草さん
亡くなる直前、こんなことも言っていた
その言葉通り、ラブは、草さんが亡くなった後長いこと苦しんだけど、つらさや悲しさをこらえて、素敵な笑顔を見せるシーンがある
そのシーンも好き
この物語の中のとても大切な部分は、草さんの愛の姿にあると思う
草さんがいるから、この物語も、ただの恋愛物語ではなく、より深みを持って見えるのだと思う
どこかで、もし読むことがあったら、草さんに注目して、読んで欲しい漫画です
・・このブログでは、脇役になってしまった暁くんだけど、もち、かっこいい人ですよ^ - ^
一応、画像貼っておきます
暁くん↓
では、また