オルフェウスの窓、次はユリウスを語ってみます 

第一部のユリウスのことを・・


最初の頃のユリウスは、本当にものすごく美しくて、見惚れてしまうくらいなのです


ユリウスだけでなく、ユリウスの母レナーテ、アルラウネ、それにアネロッテだって、みんな美しくて、池田理代子先生の画力すごいなと思うんです


なかでも、ユリウスが一番輝いて見えます


そんな、絵で見る私のベストなユリウスの画像をのっけておきます


ひとつは、これ


1巻、イザークと出会った時のユリウス


それから、これも


1巻、母さんと話している時のユリウス


それから、こちらは、クリームヒルトに扮したユリウス


あまりの美しさにみんなあっけらかんとして・・・


ほんとに、どこをとっても美しい〜


そんなユリウスは、クラウスに徐々に恋していきます


でも、クラウスと初めて会った時、ユリウスは、イザークに手助けして、勢いよくクラウスを引っ叩いたり、女の子なのに、取っ組み合いの喧嘩もしょっちゅうだったり(^_^;)


ユリウスは、行動力があって、感情もストレートに表すタイプだと思うので、もし女として育っていても、おてんばさんだったかも?

 

そんなユリウスの好きなシーン、好きな言葉を第一部より探してみました

  

そしたら、見つけたシーンのうち2箇所は、どちらも、マリア・バルバラ(ユリウスの腹違いの姉)に関するところでした


はじめのころ、マリア・バルバラのことをユリウスは多分嫌っていたと思います


でも、アーレンスマイヤ家で開かれたお茶会で、アネロッテが、ゲルトルートを、お茶会の見せ物にしてしまった時に、マリア・バルバラが怒って、アネロッテの頬を叩くんです  


そして、その怒った顔を見て、ユリウスは、マリア・バルバラが、なぜかとても好きになってしまうのです


そこが、ユリウスに関する、好きなシーンの一つ・・・





そして、その後、ユリウスの母が、ヴィルクリヒ先生と一緒に死んでしまった時、ヴィルクリヒ先生をずっと愛していたマリア・バルバラは、ユリウスの母が憎いゆえに、ユリウスに冷たく当たるのですが、でも、それでも・・


ユリウスの打ちひしがれた泣き顔を見て・・


よりそいながら、不思議な、血のあたたかさを感じます

 

このシーンも好き


同じ父親の血が流れている二人だもの


それに、頼る人のないユリウスにとっては、マリア・バルバラは、唯一温かさを感じる、家族といえる人になっていったろうな

 

マリア・バルバラも、また、好きなキャラなんです




・・・ユリウスの好きなシーン、地味なシーンを載せた気もしますが、もちろんクラウスとのシーンで好きなところも、たくさんあります


クラウスに肩を掴まれてとろけそうになっているユリウスとか、別れのピアノのシーンとか


もちろん、汽車に乗って行ったクラウスを追って、枯れ葉の中で、抱き合うシーンももちろん大好き❤️


できれば、そこらへんは、クラウスを語る時に載せようかな


なので、とりあえず、ここでは、割愛しますね


ユリウス、脆いところの多い人だし、攻撃的だったり、欠点も多く、いろんな大変なことをしてしまうけれど、でも、人間として大事な、根っこの部分はちゃんとしてて、それ故にいろんな人から好かれたんだと思います


そういう、人間らしい心を持つがゆえに、自分のしたことで生涯苦しみ、不安定にもなってしまったのかも


ユリウスは、おそらく弱い、ごく普通の人間だったんだろうな


そんなユリウスのこんな言葉も好きです


ロシアへクラウスをおって旅立つ直前、イザークの家に寄った時、心の中で語る台詞です


「人はみなちいさな肩に重荷をおって生きる


それは肉に骨にくいこむような重荷だ


骨をきしませながらそれでも生きていくことができるのは・・・


人がだれもひとりではないからだ


きみよ・・すべての人よ・・


ぼくのかたわらに存在してくれてありがとう


黙し・・ひそかに微笑し・・


ぼくの生をとりまいてくれた


生きとし生けるすべてのものよ


ただ存在してくれたことをぼくはきみたちに感謝する!」

男として生きるという重荷を常に背負ってきたユリウス・・


ユリウスがもし、男装などしなくてよくて、普通に生きることができていたら、ちょっとおてんばだけれど、どこにでもいる、ふつうの、優しい女の子になれていたかな


それでも、やっぱりオルフェウスの窓でクラウスにあっていたら、やはり、あの悲劇的な結末になったのかもしれませんが(^^;;


でも、私はなぜか弱くてもろい、男装したユリウスの方が好きです^ - ^


この後ユリウスは、イザークの告白を受けながら、ほんの少し迷います


イザークの温かな腕の中で、このまま全てをゆだねてしまえたら・・と


そして思います


クラウスが、自分の愛を振り捨ててロシアへ行った時も、こんなふうに迷っただろうと


そして、それにもまして、クラウスを動かして、ロシアに行かせたものがなんなのか、ユリウスは、それを見ようと思い、クラウスを追って旅立ち、物語は、ロシアへと続いてゆくのです


本当に壮大な物語・・


ユリウスはほんの十何年かの間に、人の一生分くらい、いろんな出来事を経験していくみたい


いろんな魅力的なキャラクターが出てきて、ドラマがあって、物語としても面白いけど、ユリウスという一人のキャラクターが、どんなふうにこの波瀾万丈な人生を生きたか、ユリウスの生き方という視点で見ていくのも面白いと思います


ユリウスのことは、ここら辺までにして、ほかのキャラに行きたいと思います


読んでくれてありがとう^ ^


オル窓また、語ります


では♬