今、オルフェウスの窓の、第一部を読み終わりました
第一部の中の私の好きなキャラを、好きな絵、名言、好きなシーンなどのせて語ってみます
今回、語ろうと思うキャラは、ダーヴィトです
意外かもしれないですが、私は結構好きなキャラで、イザークと同じくらい好きかも
なんでだろう
あの無きに等しい目が好きなのかな、なんて
こんな感じの人です
でも、私がこの人を好きなのは見た目じゃないと思うんだよね💦
やっぱり、ユリウスを愛してくれていて、時々ユリウスを励ましたり、大切なことに気づかせてくれる、そういうキャラだからかも
ダーヴィト、本名はダーヴィト・ラッセン、上級生です
結構最初のほうから、ユリウスと、コンビを組んだり、積極的にユリウスと近くなっていく人です(初めにユリウスを女と見抜いたのもこの人)
ダーヴィトは、いつも目を瞑ってるように見えるんですが、一箇所目を開けてる所があります
それがこれ
ダーヴィトの好きなシーンはいろいろありますが、その一つ・・
ユリウスはクラウスへの恋を自覚する頃、クラウスが何か危険なことをしていると知ります
そして、クラウスが学校に姿を見せないので、心配して、毎日探し回ります
そんなユリウスにダーヴィトは、やきもき
そして、一人雪の中、うずくまっているユリウスを見たダーヴィトは
泣いているユリウスをみて、思わずキスしてしまう
キスされたことで、血相を変え、女なのがバレたかと、表情をこわばらせるユリウスに、ダーヴィトは、男だろうと女だろうと、美しいものが好きなんだと、ごまかします
ほっとするユリウスに、ダーヴィトが語る愛の言葉
なんか、壮大な感じ
こんな愛の言葉あるかしらって思っちゃう
ユリウスのことを神話の中の人みたいに
池田理代子さんの絵が美しいので、こんな褒め言葉も、ユリウスの絵をみると、納得しちゃいます
でもたぶんダーヴィトはただ美しいからユリウスに惹かれたわけではないと思う
心の脆さや、危なっかしいとこ、そういう弱さと美しい美貌が合わさって、ユリウスが、守ってやりたくなるような存在になったのかも、なんて思います
・・そんなダーヴィトには、意外な辛い過去があるんです
ずっと昔から愛していた少女が死んでしまい、ショックでピアノを弾くことができなくなり、後を追おうとするも失敗して、指が一部ダメになり、二度とピアノを弾けなくなったんです
その経験を話して、落ち込んでるユリウスを励ましたりもしました
その時、こんな言葉も・・
「バイオリンに転向したとき、バイオリンをひくじぶんの生命の一瞬一瞬をなによりもたいせつにしようと思った たとえ世をおおうほどの才能にめぐまれていないにしても」
ユリウスは、ダーヴィトと話すうち、自分の悩みがちっぽけに思えたろうな
ダーヴィト、大人であたたかい人なんだよね
ユリウスにとって、その存在は大きかったと思う
相談相手という、ダーヴィトにとっては損な役回りだけど
そしてラストにも出てくるダーヴィトの名言があります
それは、第一部の後半で、ユリウスに、語った言葉です
・・「人間と人間のふれあいというものは、あるいは一種の幻想なのかもしれない
究極ひとつの魂がじぶんのものでないもうひとつの魂を完全に理解するなどということは、ありえないのだから
幻滅が苛酷ならはじめからのぞまねばよい
傷つくのがつらいなら、はじめからうしないたくないものなどもたねばよい
愛さねばよい のぞまねばよい 感じねばよい
そうだ いまこの瞬間のじぶんの生をさえも期待しなければよいのだ
・・・けれど、そうしてゆくえをうしなった魂は、やがてじぶんの内なる狂気の世界へしかときはなたれえない
魂を狂気の中へときはなたずにいるためには、たとえ失望し、傷つくとわかっていても、人は愛し、希望し、感動せずにはいられない
とどのつまり人間の魂というやつは、傷つくようにできているというわけだ・・!」(この後も少し続きます)
なんど読んでもすごい
以前も書いたけど、この言葉を読んで、私も、傷つくのを恐れて、諦めてしまったり、自分を押し殺してしまうくせを直さなきゃと思いました
傷ついても行動したり、信じようとするのって勇気がいるけれど、生きるということはそういうことなんだと
例え叶えられなくても望み、例え失うとしても、感動せずにはいられないのだと
諦めて、死んだ時を過ごすのではなく、私も、「生きたい」と思うようになった言葉です
オル窓一の名言だと個人的には思っています
真実をついてると思う・・
ダーヴィト、この物語の中でとても大切な役を果たしているのかも
オル窓の話、まだ続きます
ではまた^ - ^