エースをねらえで好きなキャラは誰かと聞かれたら、私は即、宗方仁と答えるだろう
多分好きなキャラでいったら、ダントツ1位
でも、今日話すのは、その妹、お蘭のこと
お蘭は、主人公ではないし、出番もお蝶夫人とかに比べて、そんなに多い方じゃないと思うけど、私は主人公である岡と同じくらいお蘭が好き
つまり、お蝶夫人よりも好きだったりする
その理由をなぜだろうと考えても、ぴったりくる答えは思いつかない
あの、影のあるところが好きなのかもしれないし、兄思いのところが、好きなのかもしれない
どちらにしろ、お蘭の好きなシーン等、ちょっと語ってみる
お蘭は、宗方仁の、腹違いの妹で、仁に兄と知らず出会い、テニスを教わる
そして、仁に恋してしまった後、仁が実は兄だと知る
そこら辺からして、複雑なのだけど、その上お蘭は、自分が、仁から父を奪い、仁の母を苦しめた女性の子供だったということも知る
その時、お蘭はすごいショックを受けたに違いない
それでもお蘭は、やっぱり仁が好きで、その思いに苦しむ
なぜ！！
なぜ！！
なぜ恋しちゃいけないの？
兄さんだなんて知らなかった
兄弟として暮らしたこともなかった！！
なのに、異性として見ることもゆるされない！！
こんなに愛しているのに、思うことも許されない恋ー
それどころか、自分が、好きな人を苦しめていた存在と知った恋ー
それでも仁は、お蘭を憎まず、お蘭の劣等感を、自信に変えるテニスを教え、兄としての愛を注いでくれた
だから、お蘭は思う
(憎いはずの私に、憎んであまりあるほどの私に、兄としての愛をそそぎ、テニスを教えてくれた仁
その仁にこれ以上何を求められよう
だから、私は球を打つ
白球だけが、仁とわたしをつないでくれる
打つときはなにもかもわすれられ、よろこびさえ感じて
ああやはり生まれてきてよかったのかと
父は父なり母は母なりにつらかったのだろうと
そんなふうにも思えてきてー)
ここが、場面としても、言葉としても、すごく好き
でも、この言葉からするに、打っている時は、忘れられる、ということは、普段は、ずっと仁への愛で苦しいんだろうな
そして、そんな仁への思いをみんな押し込めて、せめて、球を打つことで、仁とつながっていようとするー
やっぱり、すごく、切ない
でも、蘭子のこういうところが好きなのかもしれない
悲しみをうちに秘めながら、強くあろうとする姿勢が好きなのかも
その人間味とかも好き
蘭子は、みた感じ、大物で、強く見えるけど、実際登場するたびに、結構涙してるんだよね
強そうに見えて、実はもろい人なのかも
結構陰で泣いてるんだろうな
やがて、岡に惹かれて行く仁
それをみながら、辛く思う蘭子
でも、それでも仁の幸せを願うようになる
そしてある時、父のことで、仁に気を遣うお蘭に、仁は、お前が気にすることはない、何も無かったんだと、自分も母も不幸では無かったと、生まれてきてよかったと思っていると伝える
それを聞いてお蘭は、思う
(この人がわたしのおにいさん
よくこの人の妹に生まれてきた
よくこの人の人生にかかわれた
はじめてこの血のつながりをしあわせに思う
どんな運命のもとであれ・・
片親きりの繋がりであれ・・
けっしてけっして切れぬきずなの・・)
お蘭が，初めて仁の妹であってよかったと心から思うこの場面も大好き
だれよりもお蘭が仁を深く愛していたんだろうな
この時の思いには、自分だけが、仁を兄と呼べるんだと言う、喜びもあったと思う
でもそれよりも、その人生に関われたことへの感謝や、ただ仁と言う存在を深く愛し、誇りに思うそんな気持ちが強かったんじゃないかな
多分それは恋という枠を超えていた気がする
そして、この物語の最後らへんでお蘭は，お蝶夫人の代わりに世界に出て行く岡と最後の試合をする
そこでのお蘭も、見事に、役目を果たして、岡を送り出す役をする
負けるとわかっていても、岡を送り出すための、最後の試合
この頃のお蘭は、最初のころより、一回りも二回りも大きくなってるみたい
なんか、かっこよかった
・・エースをねらえに出てくるみんな、お蘭も含め生き様がかっこいいんだよね
最後の最後まで、皆輝いてる
お蘭は、最初の頃はそうでも無かったけど、読めば読むほど、味のあるキャラだと思うようになりました
今日はお蘭を語ってみましたが、他にもたくさん気に入ってるキャラがいます
もちろん、岡や藤堂さん，宗方仁など、主要キャラのことも語りたい
熱の冷めないうちに、語れたらいいな
読んでくれてありがとう🎵
では，またね^ - ^