大島弓子の漫画、いろいろ読んでみていますが、今のところ私の中でお気に入りが3つほどあって・・


1つは、全て緑になる日まで


これは、最初読んだとき意味が分からなかったけど、何度も読むにつれて好きになりました


それからF式藍丸


この話も可愛らしくて好き・・・


で、あとの一つが、アポストロフィSです


なぜかこのお話、惹かれる・・


なんだかやけに気になるお話です


接吻に思いを託すかすりの詩も可愛くて意味深げだったけど、素直になれず、父と思うように会話できないまま、父が他界してしまい、バカヤローバカヤローみんなバカヤローだバカヤローだと叫ぶメンソール(本名司馬)が・・なぜか好き


父が家に来てくれたのに、ふてくされた態度をとってしまい、私は腹ペコだパンでもないかと聞く父に何も言えないでいると父は帰っていく

そのあとを追って、クラッカーをあげようとするけれど、父の乗った車は既に走り出していて・・

そしてその後父の乗った飛行機が墜落したことを聞いて・・(クラッカーがあったんだ父さん!・・どういう風にいって出してやろうか考えていたんだもったいぶってどのようにもったいぶってだしてやろうかと考えていたんだ・・)・・と後悔するメンソール


素直になれなかった彼、天邪鬼な彼、でも誰よりも愛されたいという気持ちが強いし、本当はやさしいやつ・・


なんだかそういうところにひかれたのかな


大島弓子キャラの中では一番好きかも・・・


でもなんだか変な話だけど、その優しい本質の部分・・も好きだけど、その屈折した、素直じゃないところ・・不器用さになぜか惹かれる・・


好きなシーンは、一つは、父に結局出してあげられなかったクラッカーをもって父がのった車が去っていくのを見送るシーン


かすりの詩


あなたと接吻いたしましょう
桜草が咲いたなら
李の花が咲いたなら
梨の花も待ちましょう
茱萸の花もそえましょう

薔薇が咲いては遅すぎる
トゲが二人をさすでしょう
香りがあなたを殺すでしょう
薔薇の花が咲くまえに
椿の一枝髪にそえ

あなたと接吻いたしましょう


が一緒にのっている、1ページ全部使ったあのシーン・・


切ない、やるせない、でもなんだか印象に残るシーン


そしてもう一つは、メンソールが父の死を聞いて、前述のように「クラッカーがあったんだ父さん・・・」と後悔、そして昔父について母と交わした会話などを思い出しながら、バカヤローバカヤローみんなバカヤローだバカヤローだと叫ぶシーン


なぜかここが好き・・・


何とも言えないやるせない気持ちが伝わってくるし、なぜかこう、人の、あふれる感情、それもこんな風なすごく人間らしい、切ないだとかやるせないだとか、悔しいだとか、そういうどうしようもない思いがあふれる時の絵も好きだし、こういう気持ちを抱えながらでも生きていく人たちがなんだかすごく好き


共感が持てるというのかな?


よくわからないけど、好きです


それから、さっそくだけど、その二つのシーンを描いてみちゃった^^


まだ下書きです


できるだけ真似したつもり・・・ですが下手です


これから色を付けるつもりです


でも一部本物と違うところもあります

下、私の絵


写したわけではないですが、何度も書き直してそっくりを目指しました




司馬の絵


下2つ、本物・・アポストロフィSよりよがんでます


アポストロフィSバカヤローだ



アポストロフィSクラッカー



自分では気に入ってます


今度色付けできるといいな・・


もっともっと練習して大島弓子先生の絵も真似してもっとうまく描けるようになりたいです^^


ではまた!