またまたガラスの仮面感想などなど書きたいと思います


21巻、この巻はマヤが真夏の夜の夢パックを演じるためにした稽古、そして真夏の夜の夢の初めのほうが少し載せられています


マヤはパック(いたずらっ子の妖精)の役をやることになります


が、この役は月影先生によると、体の鍛錬ができていないと出来ない役だといわれます


そして反射神経を鍛えるトレーニングをさせられます


またマヤは速水真澄にボートへ半ば無理やり乗せられて、紅天女にかける決意がどれほどのものか、無理だと思うならやめてもいいと告げられます


しかしマヤは、1パーセントでも可能性があるならそれにかけたい、可能性があるのに何もしないことなどできない、たった一人、亜弓さんだけが待つと言ってくれた、亜弓さんに軽蔑されるくらいなら死んだ方がいいと伝えます


それを聞いた真澄は・・


「そういうと思っていたよチビちゃん・・それでこそ君だ・・・!わかった!大都芸能はこの問題から手をひこう!しっかり頑張りたまえ!」


真澄はおそらく、この言葉が聞けるとほぼ確信していたでしょう


でも聞きたかったのかな?そういう彼女が見たかったのかも


これからもそういう方向で紫の薔薇の人としても応援しようと思ったことでしょう


そしてここで、マヤは紫の薔薇の人をいつか大劇場に招待したいという夢を語ります


「名前も知らないあたしの大切なファン・・誰が去ってもこの人だけは変わらずにあたしを励ましてくれる・・正体は明かしてくれないけれどいつか会ってみたい・・」
目の前に紫の薔薇の人がいるとも知らないで・・


すると真澄は、「もしも・・・その人が君にとってとても嫌な人間だったら・・?君の大嫌いな人間だったら・・?」


これを言ったとき真澄はすごく切ない顔・・・(でもかっこいいなそういう顔も・・)

それを聞いてマヤ、「そんなことないわ!たとえその人がどんな人だってあたしきっと好きになれるわ!きっととても好きになれるわ!・・世界中がその人のことを憎んでいてもあたしはきっと好きになれる・・!いい人よ・・紫の薔薇のひときっととてもいい人よ・・でなきゃあたしのことこんなふうに親切にしてくれるわけないもの・・いいひとよ・・」


それを聞いた真澄の顔・・・少し沈んで・・俺だといいたげでもいいたくない、苦しい気持ち・・の顔・・


真澄「では・・そのひとがたとえばもしも・・もしも・・・」


でも、言えない・・ふっとあきらめたように笑って・・


マヤには何のことかわからない・・


切ない~


すきなシーンです


そしてマヤ、パックをやる直前のまだお客さんはいないけど、舞台の前で、みんな集まって・・・その時のこと


今日の芝居のことでみんな緊張して、今日のこの芝居がダメだったら、もうあとの2日はないものと思う様言われているところ・・


マヤはぼーっとよそを見ている


「どうしたんだい?マヤ」


「ほら、風が吹く度に木の葉のざわめきが聞こえるの空気をかぐとね、木や草のにおいがするの・・なんていい気持ち・・こんな自然の中でお芝居できるなんて・・・妖精パックをやれるなんて・・」

すると一同、みんな「そういえば風の音が聞こえる・・はずれの音も・・」「俺たちの芝居をたのしもうじゃないか・・」


そうしてみんな集中します


それを見て、麗は、「マヤ・・・私はときたまあんたが怖くなる・・・大した子だよマヤ・・あんたは・・なんという天性・・」


とマヤの普通なら緊張するところを、リラックスして演技を楽しもうとするその姿勢に驚きます


確かに、普通じゃあり得ない、でも普通の子じゃないからね・・マヤは・・


そうして真夏の夜の夢舞台が始まり・・


このお話そのものを知らなかった私


それに、アレンジされて、コメディーになってるけれど、


それがよかった


すごく面白い舞台でした


ひとりひとりのキャラのイメージも違うのもあるけど、マヤのやるパックも生き生きしてて、楽しい、ガラカメの中でも好きな劇です


マヤは一生懸命やり、舞台は大成功で終わります


でも・・来てくれたはずの紫の薔薇のひと、よくやったねって声かけてくれるのを待っていたのに結局誰も来ない・・


マヤ・・・思わず涙が・・


とその時、紫の薔薇のひと、マヤのまだ知らない薔薇のひと・・速水真澄「よくやったな」といって寄付してくれます


「上達したなチビちゃん」


でも結局紫の薔薇の人は・・・マヤはそう思って落胆します


(よくやったな・・紫の薔薇のひとならそう言ってくれるかしら・・紫の薔薇のひとなら・・)


それがほんとうに紫の薔薇の人の声なのですが、マヤには届きません


真澄も自分の正体が知れて、そして紫の薔薇の人としてつながることも出来なくなるのを恐れて、何も言いません


なんだかじれったい・・こんなに近くにいるのに・・


という感じです


そして二人の王女オーディションへと話は続きます・・・


オーディションも結構面白かったです


毒・・のパントマイム、リアルで怖かった


あ、あのマヤの想像の中で、毒を盛られそうになっている人が速水の後ろ姿みたいに見えたのはわたしだけでしょうか


あの時マヤは自分のきらってる速水を想像してやったのかなとか思ったんだけどまさかね


それから支配人の動きを壊さず、そこで演技して感動を与える、というのも面白かったです


支配人の影になって動いて支配人が椅子をひいて他へ行ったらすぐ椅子を変な向きにしたり・・


最後影と光が入れ替わって、マヤが前に支配人が後ろに・・・でマヤだけこっちを見てしめにウオッホンとしたのも面白かった


ああいうの、考えるのってなんだか楽しそうですね^^


二人の王女感想はまたじっくりと・・では