室内楽の合わせをしていて、

時々起こること。

 

例えば、4人で合わせていて、

「ああ、ここもっと前に行きたいんだけど、

 なんだか、テンポが落ちるなあ・・・。」と、

思った時。

 

「ちょっと、ここの部分、もう少し前にいきたいんだけど・・・」と、発言してみると。

 

不思議なことに、

「私はあなたに合わせてるだけで、

 本当は、私ももっと速いテンポにしたかったんだよね。

 あら?前に行くつもりだったの?遅くしたいのかと思った。」

みたいなことが起こるんですね。

 

リズムがズレているから、

頭の拍を感じにくいとか。

 

または、何かフレーズの感じ方で

ズレが生じているとか。

そのキーになる音がどこなのか。

を、探して見ると、お互いにスッキリします。

 

「なんか、ここ違和感あるんだけど。

なんでだと思う?構成的には、

少し前に行く感じだよねえ。」と一緒に考えてみる。

 

それを発見して、

「わかった!ちょっとこの頭の音の感じ方、軽く変えてみて。」

「こっちのこと気にしないで、ちょっと引っ張ってみて。」

というような、何かしらの工夫で、

曲が急にまとまる。

 

そういう打ち合わせがうまくいくと、

不思議と別の要素、

例えば音や和音も、調和がとりやすくなっていく。

 

そういう、一緒に絵を描いているような作業が、

一番楽しい。

 

気が合う人だと、時々、

言葉を交わさなくても、

お互いに何かを感じて、ピタッとピースがハマります。

 

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