ひいおじいさんの時代から受け継がれている

アンティークのタベストリーの椅子。

 

友人Aさんの盲導犬F

Fが高齢になり、今ではほとんど仕事はできず。

病気もあるそう。

 

通常は、飼い主を助けるために一緒に暮らしている盲導犬は、

老犬になって、仕事ができなくなると、

基本的には、ボランティアの方の家に引き取られて

老後の面倒をみてもらうケースが多いようです。

 

飼い主も、犬も、まだある程度元気なのに

別れて暮らすのは辛いけれど、

事故などあったらいけないので、

仕方がないですよね。

 

***

 

友人Aは、盲学校の教師をしていたとてもとても

優秀な元気な方で。

 

目は全く見えないのですが。

水泳、自転車(二人乗り)、

ローラースケート、編み物、

なんでもできる女性なのです。

普段、一人暮らしで、パリと田舎両方に家があり、

行ったり来たりして暮らしています。

 

幼少期は見えていたそうで。

地図なども、全て頭に入っています。

 

携帯があれば、音声でメッセージのやりとりはもちろん、

いろんな調べ物もしています。

 

「今日は、友人とカヌーに乗ったのよ。」

「さっき、ケーキを焼いてね。」

「今日は乾燥してるから、お庭の植物にお水をあげなくちゃね。」

「今日の夕日は、22h  満潮の時間と重なるから、水が近くまで来てるわね。」

「あそこに建った、新しい家、新しい家族が先週越して来たわよ!」「水道屋さんが必要なら、この間来てくれた業者、紹介しましょうか?」・・・

 

もう、会話の端々に、「え?絶対、見えてるよね・・・?」と、

つい、思ってしまう場面が多くて、会うたびに驚かされます。

相変わらず、友人が作ってくれた、愛犬Fの写真を印刷したTシャツを、いつも着ています。笑

 

彼女の場合は色々な条件をクリアして。

特別に、犬の老後の世話をすることが

許可されて、今も一緒に暮らしているそうです。

 

とはいえ、ヨボヨボとあまり歩けない大きなわんちゃんの世話は

体力のある若者でも大変。

多分、私も一人では、できないと思います。

体が大きいから、倒れたりしたら、抱っこして歩けない。

階段も上がれない。

色々、大変そうです。

彼女も70代ですから、自分の世話だって、大変なはず。

 

Fは、もうかなり体が弱っていて。

2週間くらいほぼ立てなかったそうなんですが。

 

会いに行ってみたら、元気な姿を見せてくれました。

お散歩までして。

お庭にも遊びに来てくれて。

 

飼い主さんは、

「信じられない!昨日まで立ち上がれたなかったのよ!」と

言っていました。

 

「よく頑張ってるねえ!Fは、偉いなあ。」

と、褒め続けていたら、なんだか、ちょっとシャキンとしてきたような。褒めるって、すごい力なのよねえ。

 

誰にでも、何にでも、最後の時ってあるけれど。

最後まで、楽しくね!エンジョイしてね!と、

思って見ています。

 

 

 

 

 

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