ユーゴーの詩を最近気に入って読んでいます。
ユーゴーがどれだけ女性を口説き続けていたか。
というのは、有名な話。
『レ・ミゼラブル』執筆時期、
彼の人生には、とんでもない出来事がたくさん起こります。
一番大きな出来事は、あのナポレオンに大喧嘩をふっかけて、フランスに住めなくなった。ということです!
41歳
ルイ・フィリップ1世(国王)から子爵の位を授けられ貴族となり、政治活動開始
44歳
1848年 二月革命により、ルイ・フィリップ1世イギリスへ亡命。
ユーゴーは政治家として王政政権、死刑廃止、教育改革、社会福祉を主張。
当初、大統領選挙でナポレオンを支持していたが、その後ナポレオンが独裁化し、ナポレオンの強力な反対者となる。
47歳
ナポレオンは1851年12月2日にクーデターを起こし独裁体制を樹立。
反対派への弾圧により、ユーゴーはベルギーへ亡命。
翌年ベルギーから『小ナポレオン』を出版
出版の前日、英仏海峡イギリス領チャネル諸島のジャージー島移住(4年間)。
51歳(1855年)
ジャージー島の隣の島、ガーンジー島に移住(15年間)
ジャージー島(Jersey)、ガーンジー島(Guernsey)へは、
ノルマンディーの街Granvilleから船で1時間20分
グランヴィルに慣れている私にとっては、とてもみじかな場所です。
でも、島に19年は長いです!!
2日遊んで帰ってくるのはいいけれど、
ずっと島に住んで執筆活動をしているのは、大変だっただろうと思います。
たったの1時間で戻れるのに、フランスには帰れないのですから。
でも、おかげで「レ・ミゼラブル」が生まれたともいえますね!
女優のジュリエット(愛人1)と住んでいたと
公式hpに書かれていました。レオニー(愛人2)と
ラブラブなのかと思っていたので、意外でした。
とはいえ、彼のすごいところは、その間、政治活動ができない分、
執筆活動に充て、「レ・ミゼラブル」を完成させて、出版するところです。
生涯の作品数は、ざっと見ただけでも55冊ほどあるようです。
つまり、仕事の鬼ですね。
ひたすら、執筆活動を休まず、政治家としても働き続けている。
公開されている、マレ地区にあるユーゴーの家には何度か行きましたが。
装飾のセンスが良くて、素敵なところです。
こちらは、妻アデールの家ですね。
✨
確か、立って書く机というのがあって、彼は時々立って手紙や小説を書いていたようでした。
多分、あまり眠らずに仕事をするタイプのような気がしますね。
58歳(1862年)
『レ・ミゼラブル』を完成させ、ベルギーより出版
『レ・ミゼラブル』は大成功し、莫大な収入を得ます。
66歳(1870年)
普仏戦争により、ナポレオン3世失脚。
19年ぶりにフランスへ帰国。
英雄として迎えられる。
彼は国民からとても人気があったそうです。
67歳 国会議会左派
72歳 元老院議員
83歳 1885年フランスで死亡。
国葬が大々的に行われ、凱旋門の周りに大勢の国民が詰めかけた様子はいろんな絵画に描かれています。
文豪としてパンテオンへ埋葬されて、お墓は現在も見学できます。
***
というわけで、後半の人生は、ほぼ20年間、イギリス領の島から出られなかった。
という意外な半生。
ガーンジー島(Guernsey)に興味津々で、
色々調べています。
来年行っちゃうかも〜!
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