これが授賞した本です。

 

 

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授賞リスト

 

コンテンポラリー ダンスとニュー フレンチ ダンスの

第一人者、1992年に41歳の若さで亡くなった

フランスの振付家・ダンサー

ドミニク・バグエの代表作

「ソー・シュネル」についての本です。

 

 

『So Schnell - ドミニク・バグエ』
著:ラファエル・ド・グベルナティス

(ヌーヴェル・オブザーヴァトゥール紙 ダンス批評家)

フィリップ・ヴェリエール(ダンス批評家)監修

Micadances 協力

ダンス作品集『Masterpieces of Dance』

 

***

 

音楽に例えるなら「ラヴェルの『ボレロ』」について

小さな本で解説しているような感じです。

作品ごとに分かれている4冊のダンス作品集です。

 

その中の「ソー・シュネル」が今年フランスで出版された

ダンスに関する本の中で優秀賞を受賞しました。

 

***

 

1980年代末、ドミニク・バグエ(Dominique Bagouet)の 

ソー シュネル(So Schnell) (ドイツ語「とても速く」)

斬新で、深い感動を与えるダンス作品です。

 https://m.youtube.com/watch?v=VQhZiJp1Z5A

 

 

 

現在も、多くのコンセルヴァトワールやオペラ、フェスティバルで

公演のプログラムに入っている大変、有名な作品だそうです。

当時では、かなりユニークな振り付けだったようです。

 

 

最後の25分ごろを見てください。

とても面白い振り付けです。

 

そして、音楽はバッハのカンタータ

「ソーーーーシュネル!!」と、

繰り返している歌詞が聞き取れます。

 

その前の方に、擬音がたくさん入っています。

これは、バグエの両親が、ジャガード織の工場を経営していて、

その工場の音を録音したものだそう。

ダンスに取り入れています。面白いですよね。

 

そして、バッハの家には、水車があったと言われています。

そのバッハの水車の音のこともイメージして、

バッハと工場の騒音を混ぜて使ったそうです。

 

 

***

 

著者ベランジェール・アルフォールが、フィリップ・コーエンに

インタビューし、この本ができました。

 

 

フィリップ・コーエン

CNSM LYON リヨン国立高等舞踏音楽院 ダンスディレクター

ジュネーブ大劇場バレエ団 Ballet du Grand Théâtre de Genève  元ディレクター

レ・カルネ・バグエ Les Carnets Bagouet  元会長(1993-1998年)

(カンパニー・ドミニク・バグエの元ダンサーと協力者によって設立された

 バグエの作品を継承するためのアソシエーション)

 

2022年2月にインタビューが行われ、

4ヶ月後に、コーエンは残念ながら他界されました。

彼はバグエと、とても親しいダンサーでした。

 

***

 

私は、全然ダンスに詳しくないので、

こういう機会に、作品やダンサーについて

詳しく知ることができるのは、とても楽しく勉強になります。

 

 

 

 

 ちなみに他の3冊は

May B

 

Blue Lady

 

Giselle

 

 

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