睡蓮 クロード・モネ 

アネット・ロバンソン著

の翻訳を担当しました。

 

もう直ぐオランジュリー美術館で発売します。

見開きのページに全8作品を長く開いて見られるように収録してあるので、

作品の詳細が全てわかります。

 

国立美術館の解説員であるアネットさん、

ご自宅にも招待していただき、お話ししましたが、

とても優しい素敵な女性です。旦那様もアーティストなので、

お家もとても素敵でした。

 

とてもわかりやすく、モネの人生、作品についての

楽しい話しが満載です。

 

私もオランジュリーの「睡蓮」もちろん何度か見に行っていますが、

実際に8作品あること、その作品それぞれに表現されている

時間、季節、内容がが違うこと。を、改めて知ると、

さらに作品を詳しく見たくなります。

 

何より驚くことは、普通は目についた風景を描くのが画家ですが。

モネの場合、睡蓮という植物に出会ってから、

睡蓮を描きたいがために、わざわざそのための家を買い、

庭を造り、池を造って、戦争中も睡蓮を描き続けます。

なんという集中力と信念、しつこさ、パワーでしょうか。

 

白内障に襲われて目が見えなくなったり。

身内が亡くなったり。最後の方はもう70代で諦めかけますが、

結局睡蓮のシリーズだけでも200枚も描き、

人生最後の日まで、筆を持ち続け、まだ完成ではないと、

最後まで満足しなかったそうです。

 

国への寄付を諦めかけたモネのことを、励まし、美術館建設と

国にモネの好きなように描いてもらい、展示する方法まで

掛け合った人物がいます。さあ、それが誰なのかは、読んでのお楽しみ。

 

私が一番好きだった文章は、その親友がモネの亡くなった家に駆けつけていったセリフです。

こんな親友がいるなんて、こんなに素晴らしい作品を残し、

今でも世界中にファンがいるなんて、いい人生だなあと思います。

 

でもきっと、彼はこんなに喜ばれていることを知ったらものすごく驚くことでしょう。

最初はこの作品は批判の嵐、非難轟々だったそうです。

新しいことをすると、必ず人は一度批判されるのですよね。

 

モネがどんな風に睡蓮を描くようになっていったか。

歴史を追って、書かれているので、読み終わってから

もう一度オランジュリーに行きたくなる本です!

是非是非お手にとってご覧下さい。

 

まだ日本語版はサイト上には出ていないようですが、

仏語版はこちら

⭐︎

 

英語

⭐︎

にほんブログ村 海外生活ブログ フランス情報へ にほんブログ村 2つのランキングに参加しています。