久々のテアトル・シャンゼリゼ。
今回のダンス公演は、特別席に入れていただいたので、
周りはダンサーのご家族や有名な俳優さんや、関係者ばかり。
有名な俳優さんと、その奥様(彼女?)の様子を見ているだけでも勉強になった。
暖かくて、オープンで自然体で
周りの人に気軽に声をかけたり。
すごく楽しんでいるのが伝わってきました。
こんな風に初対面の人とも
どんどん話すんだなあ。
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普段は、クラッシックの会場です。
クラッシックの演奏家にとっては、何が起ころうと演奏を止めない神聖な場所。
その同じ舞台で、ダンサー達は、別世界を作り上げる。
水をどんどん降らせて、水しぶきを上げまくる。
キスして、寝そべって、タバコに火をつけて。
飲んだり食べたり。ものを投げたり。
机を持って振り回す。(全部演出です)
もう、それだけで、見ていてハラハラするというか。
落ち着かない。(笑)
証明、舞台さん、裏方さんたち大変だろうなあ。
よく会場がわがOKするなと思う。
ダンサーの苦労はもちろんの事で。
ダンスの技術は当たり前としても。
一つ間違えれば、大怪我という振り付けばかり。
全てのリスクを背負って、
表現のために、公演に集中している姿は、
神々しいほどです。
そして、それを見せずに、冗談に包んで。
余裕を持ってお客さんを楽しませる。
見ている人は、みんな楽しく、
ハッピーになって。
エネルギーを蓄えて帰る。
笑って、驚いて。元気になる。
全ての動きには変わっているけれど意味があって。
計算し尽くされている。
ピナ・バウシュは、たくさんの質問をする人だったそうです。
ダンサーにたくさんの質問をぶつけて、
個性を引き出して、振り付け、演出をしたそう。
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最近よく思うんですよね。
やっぱり、誰かを救うのは芸術やエンターテイメントなんじゃないかなと。
どんなに大変な状況でも、
映画を見たり、小説を読んだり。
綺麗な絵を見たりダンス、音楽を楽しんでいる間だけは、
大変なことを忘れて楽しめる。
ピナ・バウシュ・カンパニー