私の人生はレッスンでできているというほどに、
ほとんど生涯、レッスンの内容を考えながら生きている。
自分の学生の頃のレッスン、今は生徒のレッスン、
フランス人教授のレッスン通訳と、
本当に、年間でものすごい数のレッスンを聴き続けている。
いろんなタイプの演奏家がいるなあ。と、
冷静に客観的に見られるので、すごく勉強になる。
教育者として生徒がコンクールに受かる方向へ導くのと
演奏家として素晴らしいのは、イコールではない。
天才は、どうして生徒たちが
同じように演奏できないのか、大抵はわからない。
そもそも、演奏のテクニックは
あまり目に見えないし、
言葉では説明できない要素が多い。
言葉で理解しても、それができるようになるには、
数年かかるというアドバイスも多い。
学生時代は、1日中練習できるけれど、
大人になってから、いろんなことに追われていると、
それほどできるわけではない。
それでも、学生時代の5年間ほど、
1日中練習し続けて鍛えたテクニックがあるので、
プロ演奏家たちは、日々の移動や別のことをしていても、
いきなりその場で本番でも、演奏できる。
共演者とのリハーサルはだいたい三回くらい。
私の尊敬する師なら、多分例えば
病気や怪我で数年間楽器に触れなくとも、
復帰して2日で本番のコンチェルトでも大丈夫だと思う。
(頭の中で、常に理想の音楽がなっていて、
体をそれに反応させるだけだから。と、おっしゃっていた。)
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長くなるので続きます!
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