わけあって、先週から、フランクのソナタをさらい直しています。

オリジナルは、もちろん、あの有名なバイオリンとピアノのソナタで、
フルートとピアノに編曲されているので、フルート+ピアノでも演奏します。
チェロとピアノのバージョンもよく演奏されるし、
ピアノバージョン、オケバージョンもあるほど愛されているソナタ。

世界中で一番演奏されているほど有名なソナタなので、
解説はしませんが、美しく、情熱的な傑作です。
私は、こういう情熱的な曲を見ると、つい
大恋愛物語を想像しますが。
フランクは、この作品をヴァイオリニスト、イザイの結婚祝いに贈ったのだそう。
(洒落たお祝いだなあ・・・・・。)

先日、パリ国立音楽院教授でもある有名なバイオリニストとお話ししていたら、
「フランクは、作曲家であり教会オルガニストで、
大変信心深いカトリック信者だった。
とても静かで、謙虚な人だったらしい。

楽譜にはあまり多くの強弱の指定等がないけれど、
それは彼の性格から出ているもので、
オルガニストである私が、バイオリニストに指示をするなんて
おこがましいと言う態度だったから。
決して、強弱を大げさにつけてはいけないということではなく、逆に
演奏者にお任せしますということなので、
よく考えて自分の解釈と構成をまず決めること。」

「そして、神をを心から信じている人の作品だということが、
 演奏の助けにもなると思う。
 例えば、1楽章の最後のコーダをどう演奏するか?などと迷った時には、
 「だから、私は神を信じる!」という神への賛歌と捉えては?」等という
大変興味深いお話しを伺いました。

ここ数日は、歩いていても
お風呂に入っていても、この曲のことで頭がいっぱい。
本当に美しくて、激しくて、楽しい、大好きな曲。

さらっていたら、mがとんできて、
「フランクじゃない。いいねー。フランクといえば、プルーストは読んだの?
 プルーストの「失われた時を求めて」のテーマになっているソナタって、
 もともとフランクのことだって知っていた!?」と言い出した。

この人のこういうところ(ものすごい博学で、普段それを全然ひけらかさないのに、
こうして、インスピレーションを受けると、料理中でもなんでも、
飛んできて、わざわざ教えてくれるところ!)、本当にいいなと思う。(笑)
で、私は、プルーストはちゃんと本気で読んだことがないので、
今度読んでみます。

セザール・フランクの人生→⭐︎

コルトー(ピアノ)とティボー(バイオリン)の録音 →⭐︎

オイストラフ(バイオリン)とリヒテル(ピアノ)→⭐︎

3分だけだけどパユ(フルート)
(若い学生の時代から本当にうまかったけど、
 やっぱり何を吹いてもうまい!)→⭐︎



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