デュラスのインタビュー本をフランス語で読了。
(文学作品について、政治についてなどは私には単語が難しいから、
 電子辞書を片手に、百科事典も引きながら。
 今の電子辞書は、作家の名前から、
 歴史の政治的な出来事まで。全部載っているので、本当に便利!)

政治の話し、育った環境の話し、
なんでも正直に話している。

「もう、母も兄弟も死んでいるから、何を言っても問題ではないから
 真実を話すと・・・・」と、前置きして、いろいろ話していて。(!))
こんなこと、公に公表してしまっていいの?と、
読んでいる方が心配になる程、自由。
(とはいえ、息子の話は一切していないし、
 今生きている家族のことは何も言わない約束があるのかも。
 そこも、すごくいいなと思う。)

「なぜあなたは、書くのですか?」という答えが
「私は、世間での禁止事項、世の中的には、
 タブーとされていることをあえて文学の中で描くことが
 必要だと思っている」というような
ことを答えていた。

つまり嘘が嫌いなんだな。どこまでも。
自分の、社会の、人間の真実を知って、
それを認めて解放したいんだろう。

こういう作家が、ここまで認められているというのは、
ものすごくフランスらしいと思う。
(と言っても、彼女がゴンクールをとったのは、70歳。
 それまでは、映画も文学も叩かれることの方が多かったそう。)

自由、解放、誰にでも人権を認め
誰にでもそれぞれの事情があって、
それを認め合う感じ。

何度も、「なるほど!」「そこまで言うか!」と
驚いたり、ものすごく、それぞれの言葉を考えながら読んだ。

毎晩、夕食後にmと読書の感想を言い合うのが、
何より楽しい。ここ1週間は、
デュラスのことから発展して、
いろいろなテーマで話して楽しかった。

デュラス年表→⭐︎

インタビューの番組映像だけでも若い頃から出てくるので
言葉がわからなくても、声を聞いたり顔を飛び飛びに見るだけでも面白いと思う。

若い頃とても美しい人だったのに、
途中から黒いメガネとタートルばかり着ている。

きっと、もうあまりにもメディアに出すぎて、
人間の内面を見つめ続けたことで。
見た目のイメージとかどうでもよくなっちゃったというか、
ある意味の内面重視の表現みたいなものなんでしょうね。
低めの響く声としっかりとした話し方が、潔い。
(あ、この番組には、少しだけ息子さんも映っている。音楽もいい。)
⭐︎

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