ご報告が遅くなってしまいましたが、
日本映画フェスティバルの授賞式にお邪魔しました。
在フランス日本大使やヴァル・ドワーズ県長もいらっしゃって、
豪華な授賞式でした。

私は結局2週間の間に10作品も映画を見て、
とても楽しかったので、終わってしまって
もう上映ないんだねー。と、翌日寂しくなる程でした。(笑)

観客が観た映画に投票できるシステムなので、
自分が気に入って投票した作品が賞をとるかどうか。
ちょっとドキドキしました。

私が応援していた作品は、「百円の恋」と「駆け込み女と駆け出し男」です。
結局観客賞を受賞したのは・・・・

グランプリ観客賞ソレイユ・ドール
『駆込み女と駆出し男』原田眞人監督
『味園ユニバース』山下敦弘監督

でした。私は、「味園ユニバース」は観ていないのですが。
「kakekomi」は、やっぱり人気があったのだね!とあとでみんなで話しました。

批評家賞とキャノン最優秀撮影賞は塚本晋也監督『野火』がダブル受賞
これも、私は、観ていない作品なので、感想が言えなくて残念。

会長特別賞:安藤サクラ(『百円の恋』武正晴監督)でした。
なかなかできる役ではないと思いますが、
たったの3ヶ月でボクサーの試合ができるところまで体を鍛えて
臨まれたそうです。

それぞれ監督やプロヂューサーのお話が直接聞けたのが
何より新鮮な体験でした。
毎回の上映後の質疑応答では、フランス人観客から
「ラスト・シーンはどうしてこう描いたのですか?」
「個人的に一番描きたかったテーマは?」なんていう、
その場でしか聞けない話が多く、製作者者の立場からの意見、
外人から観た率直な意見など意見交換ができるというのは、
本当に楽しいものだなと思いました。このご時世に芸術や物語について
語り合える場があるというのは、素晴らしいことです。

映画のプロジェクトというのは、かかるお金も莫大ですし、
なかなか思い描いたものを作品として仕上げるのは大変なことだと思います。
製作者の方たちは皆さん「5年ほど前に構想をたちあげた時には、
まだ形になるかどうかもわからなかったですし、
こうしてパリで上映できる日がくるなんて思ってもいませんでした。
こうしてみなさまの前で上映しお話ができるなんて夢のようです!」などと
お話されていて、なんだかこちらまで胸が熱くなりました。

日本文化というと、どうしても、漫画、芸者なんて言われてしまうので、
こうして、今の日本を描いたバラエティーに富んだ
いろいろな日本映画をたくさん上映するフェスティバルを続けていただけることは
本当に嬉しいことです。

きっとご苦労も多いと思いますが、ボランティアで運営に関わっていらっしゃるスタッフが大勢
いらっしゃるそうです。関係者のみなさま、楽しい時間をありがとうございました。
また来年も楽しい映画がたくさん上映されることを心待ちにしております!

KINOTAYO現代日本映画フェスティバル→⭐︎
今後、フェスティバルの一環としてカンヌ、ポー、ストラスブルグなどフランス地方でも続けてそれぞれ上映されるそうですので、HPをご覧ください。



観客賞トロフィーを持つ『味園ユニバース』小川真司プロデューサー、お隣にいらっしゃるのは日本大使です。


審査員に囲まれる、批評家賞とキャノン最優秀撮影賞を授賞した『野火』塚本晋也監督


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