mの新作、りんごとローズマリーのジュレ。
ジルが新しいローズマリーのジュレを作ったよと電話で聞いて、
いてもたってもられず、その日の夜には、
すでに試作品を作り始めていたm。

この二人、ビジネスパートナーだというのに、
バカンス中も、こんな風にしょっちゅう電話しあって、
手料理の自慢大会なんかをしあうほどに、
仲がいい。もちろん、仕事面ではいっぱい心配事はいくらでも
あるのだろうけれど。

仕事仲間が最高に気の合う兄弟のような人だということが、
どれだけ幸せなことだろうか。と、見ていていつも思う。

りんごのジュースとお砂糖とローズマリーを入れて、
煮込むとジュレになるのですが。
mはわざわざノルマンディーの
無農薬りんごを買ってきて
皮を剥いて、ジュースから作り始めた。

こういうところが、えらいよなあ。と、思う。
私だったら、ジュースを買ってきちゃうけど。

ジュースを作るには、ミキサーで潰すか、
いや、まず火にかけて絞ったほうがいいのでは?と、
試行錯誤の末に、とびきり美味しいジュレができました。

ローズマリーの香りがほんのりして、
朝からみんなご機嫌です。

ビンの下に空間ができてしまうのは、
ビンを逆さまにして真空にしているから。


お砂糖は自然のカソナードしか使わないので、売っているジャムより健康にも良いのです。
フランス人の朝食は、とにかく、トーストかクロワッサンにジャムとバター。
これだけは絶対に変わらないことなので、たくさんの美味しいジャムが家にあるということは、
とてもとても大事らしい。


これは、いつものマルシェのお兄さんのお店で買うバター。
いつも買っているお兄さんのお店の蜂蜜は、今は全然入手できないのですって。
蜂が減っていて、蜂蜜生産ができないのだそう。残念。
でも、もちろん蜂蜜を売っているお店はある。
どういうことなんだろうね?と話したら。
あれは、水あめなんかで薄めた工場製品。うちみたいに、
本当の農家から仕入れている天然の蜂蜜は、全然できないんだよ。と話していた。
このバターでもちろんタルトを焼きました。