デモ | Paris暮らし
パリではテロに対する150万人の追悼デモが行われ
50カ国各国首脳と被害者家族を先頭に、
多くの人がレピュブリック広場に集まり、
ナシオンまで行進しました。
全国で400万人の集会があったそうです。

テロ以降、ジョギングに行っても公園にはほとんど人がいないし、
大きなスーパーもガラガラで、
高校や音楽院の入り口も身分証明書提示や荷物検査をしていて
まだまだパリは厳重警戒状態です。

普通に暮らしていますが、
大使館からは、注意を促すメールが何通も届き、
動員されている警察官、パトカー、救急車の数は
ものすごい数で、昨日もオペラ前を歩いていたら
パトカーがサイレンを鳴らしながら
10台近く通り過ぎたり、
メトロの中でも周りの様子を伺っておかしな様子があったらすぐに降りたり、
街中でもみんなずっと緊張しています。

でも、そこでただ息をつめて怖がって家にこもっているだけではなく、
誰もが追悼の意思を示し、テロ反対を掲げて
子供達も連れてみんなでデモに参加するというのが、
フランスの伝統です。

何かあったら、私たちが黙っていない、
市民が一致団結して、みんなでこの国を守ろう。
みんなで言いたいことを言おう。
という伝統があるので、何かあるとこうして大きな広場に集合するのです。
新聞やネットのニュースで、日曜日の集会は、何時にこの広場から
出発して、何時頃ここを通ります。とお知らせがあり、
本当に誰でも参加できます。

殺人や暴力を許してはいけない。
亡くなったジャーナリストとイラストレーター
そして被害にあった警察官や一般の方たちの意思を受け継ごう。

発言の自由を、ユーモアの大切さを、
デモクラシーを守ろう。

人種と宗教の違いを認めよう、
今回のことを普通の一般人であるイスラム教の人たちと
いっしょにしてはいけない。
一般的なフランス人としてフランスに暮らす500万人の
イスラム教徒の人たちへの攻撃にしてはならない。

ちゃんと考えよう、理解しよう、
参加しよう、行動しよう。

そして発言しよう、という雰囲気なのが
パリらしいところです。

政治思想や、宗教、国が違っても、
団結して追悼の意思を示そう。言論の自由を守ろう。暴力反対。と、
多くの国の首相や要人がたったの数日で集まったという事実は、
平和に向けた、大きな歴史的出来事になったとすべてのメディアが伝えています。

普段通りに編集会議に出かけて、
いきなり命を奪われた方たちも、この様子を空から
見守っていらっしゃるでしょうか。

デモの様子を伝えるニュース→⭐︎ ⭐︎ ⭐︎


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