A君がタルトを焼いてくれました。
mの監督のもと、生地をこねてのばして、
くるみの粉をふってから
フルーツを並べてお砂糖をふってオーブンへ。

オーブンを見張るのもA君に任せて
私たちは海で泳いできました。

帰ってきたらちゃんとよい仕上がりで焼き上がっていた。
タルトが焼ける16歳。
なかなか、よい男に育っていますね。
これは、歴代m家の男たちは、料理が上手なので、わりと当たり前の雰囲気。

フランス人、お菓子の焼ける男子は多いのです。
日本人からすると、未だに私はすっごくびっくりなのだけど。

でもプロの料理人は、どこの国だって男性が多いのだから、
料理のうまい高校生男子がいるのは、当然といえば当然。
日本ではなぜあそこまで女子が家の料理担当ということになっているのだろう。
きっと社会学的に江戸時代や明治時代にさかのぼると謎がとけるのだろうけれど。

現代日本でそれが続いているのは、ちょっとした男尊女卑なのではないかと
よく私の周りでは話題になる。

でもそれは、なんというか、ウーマンリブとか、
家事分担とかではなくて、フランスでは男性は、自分のことは自分でできてあたりまえ。という風潮が強い。

20代の男性が友人の集まりに毎週ケーキを焼いていく。なんていう話、
あちこちで聞くので、料理=女性的なことという考えさえないんだろうな。
と思う訳です。

手作りケーキを持参すれば、
誰もが喜んでくれると分かっているんだから、
ワインを一本持参する。というのと、感覚は同じ。

この感じは、すごくいいなと思います。
一番の原因は、やっぱり家でいつも休みの日だけだとしても、
父親が料理しているのが当たり前で。

しかも、それが美味しいと分かっていると、
自分もできる、やらなくちゃ。と、思うようです。

そして、やってみたら、
意外と作業が楽しい上に、
周りの人がめちゃくちゃ喜んでくれた。という体験が重なって、
料理上手男子が増えるよう。

これは、手伝ってあげているとか、
自分は特別に家族のためにやってあげている。という感覚とはほど遠く
楽しいから、自分でも食べたいからやっている。という
自然体な感じがさらによいなと思う。

料理は、いやいや作っても美味しくないですからね。

そして、この時の生地の残りは、
翌日のお昼のトマト・タルトになりました。
そっちは、私が作りましたが、すでに生地があったので、
ちょっとトマトとチーズを並べただけで出来上がり。

こういう、翌日はほかのものに化けて続いて行くという
物語性がまた、いいのですよね。
家庭料理は。

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