サン・ミッシェル駅近くの
昔ながらのサロン・ド・テ。
ウィーン菓子で有名なお店です。

以前からここのシュトルーデル(ウィーンの有名なりんごのパイ)
がパリで一番。と、聞いた事はあったのですが、
今までなんとなく行く機会がなくて、
このあいだ近くを通ったので、入ってみました。

店内はあまり広くはないし、
入ってすぐのカウンターできびきびと働くマダムは
最初無愛想に見えたのだけれど。

お客さんはほとんどが常連さんで、
入ったとたんに、カウンターに向かって、
「シュトルーデルを2つとダージリンを店内で2つお願い」とか
「持ち帰り用の野菜のサンドイッチとチョコケーキをひとつ」なんて
皆メニューを暗記していて、
忙しいマダムに解りやすく注文してから席につくのが
ここのやり方らしいということがわかり。

私も皆のマネをして、
「このりんごとケシの実のケーキとアールグレイを店内で」と
お願いしたら、あっというまに持って来てくれました。

店内のゆったりと流れる空気は、
きっと80年前(創業時)からずっと変わっていないはず。

窓から見える景色はカルチェラタンらしく
いろんな人が通ります。
レースのカーテンがゆらゆらと風に揺れて、
タイム・スリッムしたみたい。

隣の席では、イギリス人と北欧の方、
そしてフランス人がフランス語で話していました。
年配の女性と若い女性、30代くらいの男性が
文学について話していて、
ソルボンヌの学生さんかなという感じ。
この文化的な雰囲気がなんともパリ。

パリに来たばかりのころ、
音楽院と平行して
私もソルボンヌの語学クラスに
1年間通っていたので、
なんだか懐かしくなっちゃいました。
パリだなあ~って。

そして、お会計してみたら、
今時こんなに美味しい紅茶とケーキを食べて7€くらい。
最初は無愛想に見えたマダムも、
笑顔でありがとう!また来てね。と言ってくれて
忙しく仕事に集中しているだけだった。ということがよくわかって。
この感じも、パリらしい。

最近できたサロン・ド・テや有名ケーキ店の
半分くらいの値段。
なんとも良心的。

ずっと変わらずにいてほしいお店です。
また時々、行ってみよう。
ここの野菜サンドが美味しいらしいので、
今度は昼食を食べに。

Patisserie Viennoise
パティスリー・ヴィエノワーズ→
8 rue de l’Ecole de Médecine 75006 Paris
9:00~19 :00
定休日 : 土・日・祝
メトロ オデオンまたはサン・ミッシェル

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美味しそうなケーキがずらり




黒い層はけしの実です。
素朴でとっても美味しかった。
こういうおばあちゃんの味みたいなケーキ、いいですね。