パリmake up foreverで
プロメイクアップアーティスト養成講座で通訳。

プロのメイクの技をこんなにじっくり見たのは初めてかも。
ファッションショーとテレビの仕事が特に多いという
先生の手元は全くぶれと迷いがない。

そう、プロって迷いがないんですよね。


プロの仕事は時間が勝負だから
20分で一人のメークを仕上げることも多いそう。
まずは、めもとのベース、ファンデーション、
リキッドのアイラインとシャドーがいっしょになったようなもの、
そしてパウダーアイシャドーは4種類同系色のカラーを混ぜて。
眉墨もウオータープルーフのリキッドタイプ(これは、ちょっと素人には難しい。)
マスカラは、もともとまっすぐのマスカラを
ぐるぐると毛の生えているペンシルの部分を折り曲げて、
使うのだそう。

なんと目もとメークを完全に完成させてから
顔半分下のファンデーションにかかるのだそう。
どうしてかというと、パウダーなど色が落ちて
最初からやり直しになる可能性があるから、
ベースだけ塗っておいて、
汚れが見えたらベースで色を整えて汚れを落としてから、
ファンデを塗るのだそう。

最後に唇は
まずは唇の真ん中上、下そして口角へ向かって
手首を固定してリップペンシルと筆を動かしてカーブを描く。

3時間の講座で一番印象的だったお話は、
ヘアメイクはただ単に人を綺麗にするだけのものではありません。
その人を変身させるもの。
その人をの美を引き出して、
撮影や舞台にあがる直前にその人を変貌させる力があるのです。
という先生の言葉。

10年以上プロとして活動しながら、
アカデミー教師歴も5年。
今はハリウッドの特殊メイクまで研究しているという
先生ですから、言葉と手の動きに説得力があります。
何百人、何千人とメイクしてきた手なんだなあと
一目で解る動きです。

素人からすると、
そんなに色を乗せてしまって大丈夫?
この後街歩けるかなあ。なんて心配になるほど、
どんどん色を重ねて行くのに、
ちゃんと奥行きが出て、美しくし上がるのですよね。
最後に白い光るパウダーをあちこちに乗せて
華やかさを出していました。
ほほ~。舞台にあがるときは、ここまでやるのだな。

舞台メイクとパーティーや普段メイクは
完全に別物ですが、プロのメイク術は普段から使える
ヒントでいっぱい。

思わず、透明な色のベースを購入しました。

3ヶ月、6ヶ月、10ヶ月と講座を受けられる
プロ養成講座があるそうです。

hp→

音楽以外の授業等でも、時々こうして
時間があれば通訳のお仕事を受けているわけですが、
それぞれの世界のプロと話す機会を持てるいうのは、
分野が全く違ってもそれぞれのポリシーや技術に
触れる事ができて、とても楽しいものです。
また一つ新たな出会いを得て、とても感銘を受けました。

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人の顔を触る職業って、考えてみたらあまりありませんね。
何の迷いもなく、首に手をあてて顔をマッサージしながら
ベースを塗ったり。モデルさんがメークで涙が浮かんでしまったら
目頭から3センチ程下にツボがあるので
ちょっとでっぱっている所を軽く鼻をつまむと涙が止まるそう。
paris暮らし

こんなにたくさんのメイク用品を見たのも初めて。
そうそう、パウダーシャドーは、斜めになった筆で
描くものなんだそうです。
フェルトの丸いものしか使った事なかったなあ。
そうか、筆や使っている物自体がまずプロは違うということもよく解った。
paris暮らし