テアトル・ナショナル・デゥ・シャイヨー
本物の白鳥とのコンテンポラリー・ダンス「スワン」を
見てきました。

卵の孵化から、このスペクタクルを目指して
鳥育成師(単語がわからないけど。)と、
演出家振付家のリュックさんが共同で大切に育ててきた白鳥達。

無事に舞台を勤めていました。
黒鳥が3羽に白鳥が5羽出演しています。
(ちなみに、黒鳥のほうが、性格が激しいそう。
 まるで白鳥の湖だな・・・・。)

水を多様した演出、
スワンを模した振り付け。

躍動感のあるダンス、
幻想的な光と音楽。
とても楽しい夜でした。

mは、ダンサー達がスワンといっしょに農家で暮らして、
ダンスの練習をしたりする場所へ撮影に行っているので、
スワンがまだ子供だった頃の1年半前から、よく知っている。
農家で合宿状態で、ダンサーも泊まり込みで
訓練していたそう。

mは寝泊まりまではしなかったけど、
いっしょにお昼ご飯を作って食べたり、
暮らしの一部に参加したことがあるというわけ。

リュックさんは、何年も前から
馬とのダンスとか、他の種類の鳥とのダンス公演は、
練習に2年、公演を3年程かけて全国回るというスタイルで
何度も成功させているので、
このプロジェクトも期待されているとはいえ、
白鳥を調教して舞台に立たせた人は、
この世の中に一人もいないわけで、
この頃は、本当にスペクタクルが成立するのかさえ
わかりませんでした。
(どこまでもチャレンジャーだなあ。リュックさん。
 資金繰りなど、どうやって、心配やリスクを回避するのだろう。)

私もまだ羽も短い、
色のみわけもつかないような
子供のスワンの写真など見ているので、
なんだか感無量。

mは、「あれ?6羽いるはずの白い白鳥が5羽しかいない。
 何か問題があったのかな。」とか。
舞台の上で白鳥が飛ぼうとする仕草をすると、
「今日は機嫌が悪いな。
 白鳥は、機嫌が悪いとああいう動作をする。」とか。
完全に裏方目線。

私も先日振付家のリュックさんとお話したばかりだから、
白鳥達が、最後まで元気に問題なく
舞台を勤められるかなと、つい裏方目線になってしまう。
もともと動物大好き、鳥大好きなので、
白鳥が出て来ただけで、かわいい~。と、めろめろです。

もちろん、動物は、自然の中で野生にのびのびと暮らすのが一番で、
サーカスや動物園などは、あまり賛成ではありませんが。
ちゃんと愛情たっぷりに、プロの鳥育成師が365日つきっきりで
自然の中に放したり、鳥の生活をちゃんと尊重して
健康管理もしているので、リュックさんのプロジェクトに関しては、
特別に鳥達も幸せそうです。

2年間の農家での設備や管理教育。
鳥の移動の為の設備、
ダンサーとの交流とリハーサル。
普通のスペクタクルの何十倍、百倍の費用と労力が
かかっているので、責任者のご苦労は、
もう考えただけで、めまいがしてしまいますが。

客席には、老若男女、子供もお年寄りも
大勢の方が詰めかけ、皆さん大喜び。

昨日は、パリ公演3日目。満席のお客様の
最後のカーテンコールの拍手を聞いていたら、
なんだか私まで感激してしまいました。

まずダンス自体が凄いのですが、
(もうほとんど、この人達は、もはや人間ではなくて、
 別の生き物だよね。
 あの体のしなやかさ。見た?あの腕や足や背中の筋肉。
 と、mと言いながら帰ってきました。(笑))

パリ公演はあと数日。
この後、フランス中を何年もかけて公演するそうです。
パリはチケットほとんど残っていないそうですが、
興味のある方は是非!

スペクタクルの様子が動画で少し見られます→

子供の白鳥とダンサーが練習している様子はこちら。かわいいですよー。→


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写真は、昨晩のアトリエの様子の続き。
paris暮らし

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