レオナルド・ダ・ヴィンチ展を見に
ひさしぶりにルーブル美術館へ。

祭日なのでジョギングに行く!と言っていたのだけど、
急に寒かったせいか、すこーしだけ体調今ひとつということで、
ウオーキングに切り替えて、
歩いて出かけることに。

まずはお気に入りのお店でランチを食べて、ルーブルへ。
すっごい人だった。
ここで一人だと、「今日でなくてもいいかー。」と、
たいていめげてしまうのだけど、
今日は二人だったので、負けずにお目当てのエクスポを頑張って見た。
そして、最後は公園をお散歩して公演内のカフェでお茶。

よく考えてみると、なんだか
こういうデートらしいことをしたのは、
ひさしぶりかも。

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今回展示されているのは、
最近修復された、ダ・ヴィンチの聖アンヌの絵画。

St Anneサン・タンヌ(聖アンヌ)とは、聖母マリアの母のこと。
だから描かれているのは、聖母マリアの母と聖母マリア。
そして、描かれている子供はイエス・キリストということになる。

そして、必ず羊が描かれているのは、
イエス・キリスト=神の子羊=生け贄(サクリフィス)
を表していて、構図にも、いろいろ意味があるのだそう。

ダヴィンチの背景には、必ず岩のような
奥行きのあるミステリアスな背景が描かれているとか。
詳細を自分で発見したり、説明を受けたり、
本を読んだりすると、さらに美術鑑賞は楽しい。

モナリザの微笑みに共通する
柔和な雰囲気の絵画です。

この絵画を描く為に描かれた
詳細のたくさんのデッサンや、
下書きが同時に展示されています。

そしてこの絵画と全く同じ構図の複製が
たーーくさん後年のダ・ヴィンチのアトリエ
(弟子達が主に作成している)でも作られ、
他の作家達も多く複製を作っているので、
それらが一同に介しているという展示会です。

聖母マリアの服の透明なレースの様子や
素足にサンダルを履いているなど、
それぞれの絵を見比べると面白い。


なんで、こんなにいっぱい複製や
同じ題材、構図の絵があるのかというと、
その時代、写真もコピー機も印刷技術も無かったわけで、
こうして、傑作とされた絵画は、
多くの作家が模写する風習があったという時代背景があるのだそう。
それぞれの色やタッチの違いを見るのも、また楽しい。

他のダ・ヴィンチの作品も並び、
モナリザに似た二つ目のモナリザとも言える
ダ・ヴィンチのアトリエ作の作品もありました。
これもかなり美しく、興味深い作品。

久しぶりに、芸術を堪能して、
脳のいつもと違うところが活性化した気分。

ふっと思い立ってこういう作品を見られるなんて、
贅沢で楽しい1日だった。


ルーブル美術館hp→

この展示会に合わせてmが編集、出版した
レオナルド・ダ・ヴィンチについての
ナデージュ教授(エコール・ノルマル・シューペリユール教授)著の本も売店に売られていますので、
見に行く方は是非!→

この本を作製している間、教授はNYで仕事をしながらの執筆で、
しかもmはノルマンディーにいたので、電話やネットで最後まで
打ち合わせをしているのを見ていたので、できあがって、
ルーブル売店に売られているのを見るのは感慨深かったです。

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写真は、別のときにとったルーブルのどこかの部屋。

paris暮らし

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