ローズベーカリーの日替わりタルトやケーキの新作、
ルバーブのタルトと、ドライフルーツのケーキだったので、
トライしてみました。

ドライフルーツのケーキは、
キャトルエピス(ショウガ、クローブ、ムスカデ、コショウかな?)
などの香辛料が効いていて、
これは、イギリスの田舎のおばあちゃんの家で
手作りケーキを食べている気分になりました。

ルバーブのケーキやジャムって
ちょっぴり甘酸っぱいところが、
なかなかいいのですよね。
ピンクの色もかわいいし。

そして、mが作ってくれたバースデーケーキは、
最初チョコレートケーキをと言っていたのですが、
私の体調的にチョコでないほうがいいかもと言ってみたところ、
急遽冷蔵庫にある材料で、レモンケーキに変更し、
ローズベーカリーレシピ本の中から作ってくれました。

材料は、普通なのに、本当にしっとりふわふわ
お店と同じ味になりました。
このレシピ最強かも。
二つだけ違うのは、最初にお砂糖と室温に戻したバターを
ふわふわ白くなるまで混ぜるのと、アーモンドプードルが
入っている事。

それだけで、他の材料は、普通のパウンドケーキと変わらない。
ちょっとしたことで、料理ってぜんぜん変わるのですよね。

*********

昨日は、早朝から遅くまでシャルトルの近くの音楽院の
15名ほどのフルートクラスの学期末試験で審査員の仕事。
初めていく地域の初めての音楽院でも、
入ったとたんに、周りの部屋から楽器の練習の音が聞こえてきて、
すぐに懐かしい我が家に帰ったような
ホームな気持ちになる。

学長と私が点数をつけて、生徒達の1年間の成績が決まってしまうし、
学長は、フルーティストではないので、
私の意見でほとんど決定されてしまう上、
公開試験なので、親御さんや他の先生方の前で、
結果発表のコメントを一人一人、言う役だったので、
(と言うほど、たいした事ではないのだけれど。)
私は、前日から、遅刻しないで
待ち合わせする方とちゃんと駅で会えるだろうかとか、
基本的なことですでにちょっと緊張していた。

フランスでは、どこのどんな音楽院でも、結果を公平にするために
担当教授意外の外部の先生に試験やコンクールの
審査を依頼し、当日結果を公表をして、
その場で審査員の意見を聴くことができるという
システムなのです。

全員が吹き終わったら、審査員は別室に移動して協議をします。
昨日は、担当教授とピアニスト(伴奏をしてくださっていたピアノの先生)も
同席していましたが、学長と私の意見で

Mention très bien avec Félicitations du Jury  審査員特別賞トレビアン
mention très bien トレビアン
mention bien ビアン
mention assez bien アッセビアン
mention なし 何もなし

という5段階の成績をつけました。

いやあ、何十年とコンクールの審査待ちというのは
何十回も経験してきましたが、
別室に移動して私が点数を決定するというのは、初めての経験。

人の審査をするって簡単じゃないなあ。
1曲目はよかったけど、2曲目はいまいちとか。
音はいまひとつだけど、音楽的にはよかったとか。
それぞれの長所と短所があるわけで、一概には言えないから
本当に難しい。理由をきちんと言えなければいけないし。
さらには、結果よりも、それぞれにその後の課題に取り組んでほしい。

こういうことって、
これでよかったのかな?という思いは常に残るけれど、
とにかく、学長も担当教授も素晴らしい方達で、
皆さんとても喜んでくださっていたようなので、
この出会いに、感謝です。

******

お昼はそんなわけで食べる暇がなく
車移動中に適当にクッキーなどでごまかし、
夜は帰ってすぐに夕食作りにとりかかり、
夕食後は明日入校するというmの本作りの
レイアウト作業を真夜中まで手伝い
(中国語版の本の本文とコメントを写真に当てはめる作業。
 mには漢字が一言もわからないので、
 すべてがずれてしまう可能性があるので。)
最後はもうへとへとだったけど、家事や雑用も含めて
このくらい大勢の人のために、一日中公私共に意味のあることを
させていただけるというのは、ありがたいことだよなあ。
大変といえば、大変だけど。ちょっとくらい大変がいいんだよね。
なんせ、パリに一人で来たときは、
なーんにもなかったし、mも含めてだーれも知らなかったんだから。
と、しみじみと思った。

さあ、今晩はmの本屋で大好きなナノンさんの本の出版パーティーだ。

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