何もないところから | Paris暮らし
大変な年2011年が幕を閉じて、
2012年が始まりますね。

落ち着いて、毎日自分にできることを
小さなことから少しづつ
やっていきたいと思います。

ついつい人は、
自分のことばーっかり
考えてしまうものですが、
よく考えてみれば、
たいていのことは、
多くを望んみすぎていることばかり。

毎日5分でも、
被災地の人たちや、
世界中の食べ物のない子供達のこと、
病気や戦争や災害で困っている人たちのことを
思い出せる時間を
持てるようにしたいものです。

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今年の大きな思い出のひとつは、
ロンシャンの教会に行ったこと。

ル・コルビュジエ設計のロンシャンの教会は、
落雷と戦争で2度破壊された歴史があるのだそうです。

空爆で完全に破壊した教会を建て直す計画をコルビュジエに
デザインを依頼したときには、
まだ何も経済面などの用意はなかったのだそう。

その状況の中でも、
世界一流のデザイナーに依頼するところも
快諾したコルビジュエも、素敵ですね。

そして、この哀しい出来事を忘れないためにも、
戦争で破壊されていた教会のれんがをこのピラミッドの
モニュメントとして残したのだそう。

何もなくなってしまったところに、
世界中から憧れられる美しい建築物を
建ててしまったというのは、
とても夢のある話ですね。
そして、その場所は、世界中の人が訪れて
お祈りを捧げる場所になったのです。

経済が先にあって、実現したのではなく、
人の思いが状況や経済を動かしたというのが、
すごくいいなあと思います。

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ピラミッドからの眺めはこちらです。
毎年、3日間、この教会に必ず一人で
真っ白な服を着て瞑想に来るお客様がいて、
1日中、教会のある静かなこの丘で
過ごしていらっしゃいます。
と、町のホテルの人が言っていました。
とっても素敵な休日の過ごし方ですね。

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