舞台に立つというのは、
いつでも怖いものです。

怖くない人なんていないし、
私はぜんぜん怖くないという人は、
なんだかあんまり信用できません。

世界で一番といわれる演奏家たちも、
いつでもどんな小さな舞台でも、
コンディションを整えて、
それぞれの形で準備をして
舞台にあがります。

巨匠とよばれる演奏家が
あまりの緊張に震えて、もう帰ると
毎回コンサートのたびに
マネージャーに舞台袖から
無理矢理舞台に押し出されるとか(笑)、
毎日のように世界中の会場楽屋から電話をかけて
奥さんに励ましてもらっているとか、(?笑)
信じられないような逸話は、
数限りなくあります。

以前、最前列で幸運にも聞いた
世界一と言われる演奏家の演奏会で、
間近だと手が震えているのが見えて、
何万回と世界中の大舞台でコンサートをしている彼でさえ
震えるのか・・・と思ったことがありました。

縁起をかつぐ舞台人は、大勢いますし、
当日は小さな舞台でも演奏前、食事をとらないとか、
お酒もコーヒーも、普段からやめているとか、
管楽器の人は、やけどなどしてはいけないので、
熱いものや、辛いものはとらないとか。
それぞれに、とても気を使っているものです。

舞台というのは、神聖な場所、
巨匠でさえ震えるほどの気持ちで
立つものなのですよね。

彼らに比べたらひよっこのひよっこの
豆粒のような私たちが
緊張するのは、あたりまえ。

かえってもっともっと謙虚な気持ちで、
作曲家のエネルギーが体を通って、
聞いている人に何かが伝わりますようにと
お祈りするような気持ちで
楽器を手にするようにといつも思っています。

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