先日の演奏会場になったアルルの教会は、こちら。

風情のある町並み。
古い石造りの道。
気持ちのいい、穏やかな古い教会。

あいにくの大雨が降ったのですが、
演奏会の時間には、なんとかあがってくれました。

教会で演奏会をすることって多いのですが、
楽屋は、普段神父様がいるところだし。

舞台になるのは、たいてい、神父様が
祈りをささげて、ごミサをするところなので、
なんだか、こんなところで着替えたりして、
あげくの果てには、お茶を飲んだり、
お菓子をこっそり食べたりして。(笑)
・・・いいのかな?と、いつも思ったりしますが。

祭壇には、物や楽器も置きませんし、
神様にも地元の方たちにも失礼のないように、
いつも気をつけています。

祈りを捧げている場所だからでしょうか。
教会で演奏をすると、
小さなことにとらわれず、
自分の心をちゃんとした場所に置きましょう。
と、いう気持ちになります。

演奏しながら、上を見上げたら、
二階席の小さなステンドグラスの下で
小学生くらいの子供が二人と
両親が家族そろって仲良くちょこんと並んで
最後まで静かに聴いていてくださって、
なんだか、すごーく、うれしかったんです。

この演奏会は、12歳以下、無料だったから、
これはすごくいいなあと思って。

やっぱり、子供たちが生の演奏会を両親といっしょに聞く機会が
あるというのは、とてもいいことだなと思うんです。

これからは、主催者の方に提案していきたいことの
ひとつだなあと思いました。

まったく直接面識のない家族が彼らの地元の教会で
何かの縁でこんな風に
日本で生まれた私の音楽を聴いてくれるって、
なんか、いいなあ・・・。
と、ちょっとうれしい瞬間でした。

演奏会って、形は残らないし、
たったの数時間で消えてなくなっちゃうものだけれど、
誰かの心の中に、ちょっとかすかないい思い出として
残ってくれたら、それだけで、すべてのことは、
プラスになるな~と思っています。

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