Jeu de Paume 美術館でやっている

Richard AvedonのExpositonに

行ってきました。


最初のコーナーは、Diorなどの超有名デザイナーのドレスを着た

古き良き時代のトップモデルの写真がずらり。

どれをとってもため息もの。

女性なら誰でもあこがれてしまう

超美しい写真ばかりです。


中盤のコーナーは、政治家や俳優の写真。

ジャズ歌手やヘップバーン、モンロー、

チャップリンなどスターのオーラがキラキラでした。


そして、後半になるにしたがって、

どんどん味のある人の写真が多くなり。


最後のコーナーは炭鉱で働く人の

汚れたままの服や顔のアップ。


avedon自身の

コメントにもありましたが、

こういう一般の人たちの

まなざしや表情、

かっこつけたり、ポーズをとったり

そんなことと一番ほど遠い、

労働者の働く姿や表情の

芸術的なこと。


たったの人生の一瞬をきりとった一こまなのに、

その人の人生を全て語っているようなありのままの強烈な姿。


写真の大きさも、炭鉱の人たちのものが

一番大きかったことでも、

avedonの伝えたかったことが

解る気がします。


しわやそばかすや、

そういうものを隠すのではなくて、

わざと強調して撮っている。

それが、なんとも、すごい迫力。


うわべだけの作り事なんて、

信じない!という真実を見ようとする写真に

圧倒されました。


人間の顔って、こんなにそれぞれなんだ。


いったい、どうしてこの人は、こんなに苦しそうなのだろう。

苦悩を感じる人のポートレートの前で思わず表題を見ると、

「家の無い人」という表題だったり。


一番、衝撃的だったのは、

今まで一度も見たことのないほどの

絶望と悲しみをたたえた黒人の人の写真の目。


こちらまで一瞬、その目を見ただけで涙が出てしまいそう。

いったい、どうして?と思って、

表題をみたら。


「奴隷」とひとことかいてありました。


想像を絶する悲しみというのが

世の中には存在するのだと、

その写真一枚で、表現されている。


有名な写真らしいですが。

初めて見たので、

ちょっとびっくりして、

しばらく他の写真が目に入らないくらい

衝撃的でした。


全見終わって、思い返してみると

政治家などの作られたイメージの

写真のおもしろくないこと。


絵も写真もどちらかというと

風景などを見るほうがすきなんですが。

今回のexpositionは、

盛りだくさんですごかった。

ちょっと怖いような写真もあるけど。

お勧めです。


入ってすぐのところにある

象に囲まれてDiorのドレスでポーズをとる

モデルさんの綺麗な写真が、本当に気に入って、

この写真が欲しい!と売店に行き。

ポスターが売られていたので、

買って帰ってすぐに部屋に貼りました。


musees jeu de paume

1,place de la concorde

75008

Tuileries公園concorde側から入ってすぐ。

Metro 1番線 concorde


9月28日までです。

開館時間はhpでチェックを。


お昼は、公園で持って行ったお弁当を食べました。

よいお天気~。


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