先日 musee guimet でやっている北斎展に行ってきました。
ゴッホやモネなど多くの芸術家に影響を与えたといわれる浮世絵。
モネのジベルニーの家に行ったときも浮世絵がたくさん飾られていて驚きましたが、
フランス人にとって、日本芸術家といえば、まず北斎の名前があがるほど
有名です。
たくさんのメディアで絶賛されていることもあり、
連日大変な人気で、長蛇の列。
はじめて行った日は、すでに4時ごろでしたので、これから並んでも
1時間異常並んで閉館時間になるので、あきらめてくださいと言われ。
別の日にリベンジしたときも1時間ほど並びましたが、
それだけの価値のある素晴らしいエクスポジションでした。
日本人はパリやフランスが好きな人が多いですが、
フランス人にとっても東洋の遠い国、日本の芸術、風景に対する憧れの強さに、
こういう場ではちょっとびっくりするほどです。
私が並んでいる間、美術館内で鑑賞している間、
周りにいたのは、全てフランス人ばかり。
出版社をやっている仏人の友人が作った北斎の本も売店で売られていましたが、
人気があるようで、だいぶ売れているようでした。
別の日に食事をした仏人たちにも、北斎のエクスポに行きたいと
言われて、「もう行ったけれど、素晴らしいよー。すごい人だけどね。」
と話したり。
「赤富士」や「波」の作品はもちろん知っていましたが、
花鳥風月、自然を描いた作品、魚や人の動き、
じっと見ていると、静かな気持ちになるけれど、同時に
ダイナミックな色と動きを感じる作品が多く、
この静と動を両方同時に感じられるのは、
日本人独特な表現かもしれないなと思いました。
壁に北斎の言葉がいくつか書かれていたのですが、詳細忘れましたが、
「75歳をすぎて、やっと少しどうやって描けばよいか解ってきたような気がする。」とか、
「80歳をすぎて、はじめて描くのが楽しくなってきた」とか。
クスッと笑ってしまうような言葉が並んでいて、
「そうかー。先は長いね。何の世界も。」と、
いっしょに行った人たちと言い合いました。(笑)

こんな風にポストカードなども売られています。