パリのとある小学校に見学に行ってきました。
なんと、この学校、教室ごとの壁がないのです。
大広間のような作りの広い空間を3クラスくらいで区切って使っています。
授業をしている様子はもちろん、
食堂の調理場も、プールも体育館も大きなガラス張りで、いつでもお友達が
遊んだり、体育したり、食堂のおばさんが調理したりしているのが
見えるのです。
オープンに開放するって、こんなに気分がいいものなんだな。
太陽もたくさん入ってくるしね。
そして、階によって学年がわかれているけれど、
スロープで繋がれているので、小さな子供も自由に行き来できる。
そして、なんと職員室がない!
先生の机は、クラスの生徒たちの机のそばにありました。
考えてみればミーティングなどは、どこでもできますもんね。
ちょっと感激してしまったのが、
普通学級のとなりのクラスは、ハンディーキャップのある生徒たちのクラス。
壁がないから、お互いに授業をしている様子もよく見えるし、
もちろんいっしょに遊んだりするらしい。
子供たちは、休み時間になるとなーんにも言わないのに、
真ん中の丸いテーブルで遊戯王カードを出し合って遊んだり、
(はやっているんですって!)校庭で追いかけっこしたり。
年齢も国籍も何もかも関係なく、
ぴかぴかの笑顔で皆で駆け回っていました。
そして先生たちのオープンで明るく穏やかな表情。
こんなにのびのびとした先生たちの笑顔
今までの自分の学生生活など思い返しても
見たことないなー。
この学校は、オープンをモットーに建設された特別な学校ですが、
なんと公立。つまり特別な授業料などは、ないそうです。
柱の右と左は、別々のクラス。
でも、合同で授業をしたり、たくさんイベントができる。
授業に集中するのは難しくないのかなと聞いてみたけれど、
ちゃんと声が通るので全く問題ないそうです。
子供たちが作ったか竹のカーテンが飾ってありました。
みんなで育てた植物や、野菜や粘土で作った動物など、
たくさん展示されていて、楽しくなってしまった。
教師たちは、この学校で教えたいという希望者があまりにも多く、
生徒たちからも人気がありすぎて、
あまりにも他校と例外が多いので、
行政との問題はたくさんあるみたいですが、
都会の真ん中で、こんな学校があるなんて!
子供たちは、本当に幸せ!
そして、親はいつでもクラスの中に入っていっていいのですって。
朝や夕方の送り迎えのときは、クラスの部屋まで送り届けて、
先生とちょっと言葉を交わす。
だから、親同士もよく知っているし、お友達の顔も知っている。
毎朝、顔を見て、挨拶するだけでも、お互いの様子がよくわかりますもんね。
(パリは、危険ということもあって、12歳くらいまでは、
親かベビーシッターが送り迎えをしなければいけません。)
こんな学校なら
ちょっと授業を聞きに行きたいなと思ってしまった。(笑)
お花がたくさん咲いていました。
