バカンス中、晴れた日には、お庭でバーベキュー。
1キロ以上もある大きなお魚を
お庭にある枝やまつぼっくりを集めて
火をおこして焼きました。
オーブンで焼くのとは、ぜんぜん味が違うのだよねー。
そして、皆で焼いて食べるのは楽しい!
今年の金賞をとったカマンベールや
ゆでたジャガイモ、人参。
サラダといっしょに庭のテーブルで食べました。
マルシェで買った農家手作りのシードルといっしょに。
シードルは本当に自家製の様で、
ラベルも貼っていないものを
数本だけ売っていました。
スーパーで売っているシードルも
すごく美味しいのだそう。
そんなことをきっかけに、どうして田舎の生活では、
食材の質が良い上に安いのかね。
同じ物はパリで買えないよねという話になり。
「例えば、ノルマンディーのスーパーで売っている
シードルは、このあたりで採れたりんごで作っている。
豊富な新鮮な材料で近所で作って、近所で売られている。
これを、もっと大量に作って出荷すれば、
パリなどにも卸せるようになって、
たぶん、お金は儲かるように見える。
でも、それをしようとすると、質の落ちたりんごを
他から買ったり、作り方を変えたりしなくちゃいけない。
そうなったら、もう材料も製法も違う
別の物になっちゃうから、意味ないでしょ。
だから、いつもの農家から仕入れた
いつものりんごで作って、
いつものお店に卸すんだよ。
そうすると、地元の人は
美味しい物を安く入手できるし、
いつも地元の新鮮な美味しい物食べてるから
まずい物にはお金を払わない。
みんな味にうるさいから、
パン屋さんやお肉屋さんだって、
お店の数は少ないけど
味が変わったら誰も買わない。
だから、お店の人も農家の人も美味しい物を
安全に作ろうとする。」
という話になった。
近所の食べる人の顔、
いつものお店の人の顔を思い浮かべたら、
美味しくて安全な物を作ろうって思うよね。
つい最近までヨーロッパの小さな村(例えばポルトガルなど。)
では、ある程度、物々交換の習慣も残っていたのだとか。
自分の家では、りんごがたくさん採れて余っているから、
りんごを持ってお店に行くと、小麦粉や塩など
必要な物と交換してもらう。
朝、庭のにわとりが産んだ卵をかごに入れて持っていくと、
かわりに果物や別のものと交換できる。
なんだか、「大草原の小さな家」みたいな暮らしですね。
でも、本当に小さな山の中のお店なら、
今でもありえるんじゃないかなー。
生活に必要な物だけを
最低限、売っている小さなお店。
なんだか、そういう生活もいいよね。
海のそばの町は
スーパーなんて、ひとつしかないし、
限られた時間(お昼休みと週末は閉まる。)しか
買い物できない。
マルシェだって朝からお昼まで週に2回。
不便といえば、とても不便。
でも、なんだか。
とても豊かな暮らしだなーと
つくづく思うのです。
下の写真は、ハイキングしたときの眺め。