真ん中の国の奴ら
何か忙しいらしい。







「どこに行く??」

「…ちゃんとは決まって無いんだけど…
ちょっと物色しに。」

「物色??」






「ホントは、国の一つも欲しいぐらいなんだけど…
いくら色々改造しているとはいえ、流石に生身のお前と僕の二人で国一つは落とせないだろうから…
まぁ、街一個は欲しいかな。」

「…??」

「今思うと、ムスカリとアネモネ使ってた時は楽だったな。
まぁ…使い過ぎてアレだけボロボロにしちゃったんだけど…」

「何の話?」

「得意でしょ?
目の前の敵とドンパチするの。」







「戦争って事?」







「似てるけど…ちょっと違うかな?
とりあえず街が一個欲しい。

一個あれば、そこからいくらでも増やしていけるから。」

「どうすれば手に入ったことになる?」

「落とせばいい。」

「それって、戦争となにが違うの?」

「こっち二人だからさ…
戦争とか、そんな大掛かりなもんじゃないよね…ってこと。」

「要は滅ぼせばいいんだよね?」

「そ!滅ぼして乗っとればいい。」





✨✨✨✨✨✨



「一個確実にわかったのはさ…」





「預かってる、この手足…。」








「義手とか義足っていうか…スペアみたい。
うーん、もしかしたらスペアっていうよりも進化版??
うまく言えないんだけど…。」






「どーいう事??」







「補助するものじゃないのよ、コレ。
なんていうか…アネモネ君の関節外して付け替えられるみたいな感じ。

アネモネ君の体調べてみたんだけど…
基本的にちゃんと人間なんだよね。

で、要所要所でわけわかんない機械が入ってるの
抜けてる内臓とかもあるんだけど
その抜けてるところには機械が入ってて
ちゃんと人として機能してるっていうか…

あと、なんだろ。
この手足じゃないけど…
追加のパーツつけられそうなジョイント部分があったりして…」

「ふーん??
え?…なんかちょっとわからない。」

「だよね、私も何言ってんだろ?って感じだもん。」






「なんていうか…
オプションでドンドン強くしていける感じ。

基本装備はコレだけど
強いパーツと交換できますよ…
もしくは、オプション付ける事できますよ…みたいな。

で、この手足はその強いパーツなのかな?

ただ…私はお医者さんでも技師でもないから
私が、アネモネ君にこの手足を今の手足と付け替えるのはできなそうだけど…
まぁ、やろうと思えばジャイロとかエンヌができるかな?

とりあえず理屈はなんとなくわかった。

「へーーすごい。」







「オプションか……

それって
私とかアポロの翼みたいなもんかな…?
ちょっと違うけど…。」







「あーーーそうかもね。

そっか、EOSもアポロ君も
翼、持ってるんだもんね…機械の翼。

しかも、自分で動かすんでしょ?どーなってんの?」

「わかんない(笑)
とりあえず、飛びたいときに出すのよ。」

「それがわかんないんだよなーーー。
どー言うこと?」







「それこそ説明するのが難しいんだけど…」

「生えてくるわけじゃないもんね?
背負ってるもんね。
どこから出してるの?」

「んーー。」







「私の場合は左手かな?
利き手と逆。アポロは左利きだから右手から。

出したいときに力を込めるの。

だからさ、普段はものすごい力でしまっているから目立っちゃうからグローブで力を隠しているんだよね。」







「…今、出してみて欲しいけど…」







「…今度ね(笑)
ちょっと…なんかあると困るから。
家とかだったら対応できるだけど…
ここで出して、万が一ガレーネになんかあっても嫌だし。」

「ごめん、大丈夫!!
ちょっと興味あっただけだから(笑)」

「ごめん…いつもだったら出しちゃうんだけどさ…
ここんとこ、アポロが狙われたりしてるからさ
やたらと出して私も狙われたりしたら…って思うとちょっと怖くて…」






狙われてる自覚はあるEOS



つづく