真ん中の国の連中
何が目的なんだろう





 
「てかさ、手っ取り早く
真ん中の国で、アネモネ探してみたら??
もうちょっと丁寧に。」

「丁寧に…ねぇ。
もう、すでに居なくなってたんだから…
とっくにどっかでくたばってるか、元気になっちゃってるかしてるよ。」







「でも、あの体だぜ?
あの体で…一人でやっていけるとは思えない。」

「だけど、事実として
探してみたときにはもう居なかったんだ…。」







「別にいいよ…アネモネなんて。

強いのは認めるし、特別なのもわかるんだけど…
使い勝手悪すぎる。
全然言うこと聞かないし。」






「壊すだけ壊して、放置して正解だったんだよ。

あんな目立つ奴、今になって出てこないって事は
どっかで絶対くたばってるよ。」







「もし、見つかったらどーする?」

敵じゃん。
アイツのせいで真ん中の国滅びたようなもんなんだから
あんなの、真ん中の国の仲間じゃない
見つけたら壊す。
だけど優先事項じゃないな。

僕達、目的があるからさ
真ん中の国は捨てたんだ。

まあね、アネモネなんかじゃなくて
純粋な真ん中の国出身の子達が居たら…それは手に入れたいな。
この前、戦闘になっちゃって、ちょっとめんどくさそうだったから逃したけど…

ま!またどっかでチャンスはあるだろ…」

「でもアイツら…見つからないんだよ…
それこそ教育の賜物なんだろーけど
隠れて生活するスキルが高すぎんだよ…」





✨✨✨✨✨✨




「ミショネリーは?」





「昼寝してるよ。」

「もう昼寝?
まだ午前中じゃん!!」

「ミー君、早起きだから…(笑)
午後、僕とダラダラしたいから今のうちに昼寝してしとくんだって。」

「何それ??意味わかんない。」







「お姉ちゃんとアネモネは
今日もガレーネさんの所でしょ?

お昼食べたら出かけるの?」







「うん、そーしよっかな。
日差しキツイようなら今のうちに出ちゃって夕方帰って来ようかな…とも考えてたんだけど
私、最近調子いいし…。

あんまり出かけてる時間長いとアネモネも疲れちゃうしね。」







「…外にいる時間長いと…リスクも高くなる気もするしね。
お姉ちゃん、特に目立つし…
しっかりグローブしててね。」







「グローブしていかないで狙われた事あるあんたに言われたくないけどね。

しかも、あれからあんた完全に隠す事しなくっちゃったし。」







「…もういいの、僕は。
包帯してるし…わかんないでしょ??」







「包帯とグローブは違うわよ。
別物!!

あんた…だから最近も変な奴に絡まれてんじゃないの?
絡まれてるって言うか…狙われてんのよ。」

「違うと思うけど…
もう、いいでしょ?ほっといてよ…
なんか…一回アレ取っちゃって襲われたら、どーでも良くなっちゃったんだよね。」

「…もーー!!ウソでしょ?」

「…だって。」






(アレで、隠していると…)






「やっぱ…僕ってみんなと違うんだ…って
認めちゃったみたいで嫌なんだもん…。」







「え?何??聞こえなかった。」

「なんでもない!!」

「何よ。」

「僕はね、お姉ちゃんほど強くないの。
なんかさ…椿と、ミー君と…同じだって思いたいんだよ…」

「???」






真ん中の国ってなんか特別だけど
だから、みんなと一緒がいいアポロ。



つづく