スペンサリアン体 ワークショップ2日目 | watercolour space PAPIER

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大阪北摂のアトリエにて、水彩教室『パピエ』を開催。暮らしの中で、水彩を楽しんでいます。
雑貨イラスト等の作成依頼も、お受けしています。日々のこと、旅の話、、、などなど。


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 まずは、ブリュノ先生が書かれた、スペンサリアン体をご覧下さいラブラブ


 これは、レッスン中に先生が書かれたものです。もう目の前で、あっという間に素晴らしい文字が生み出されます。本当に、魔法のような先生の手の動き!流れるようなライン!!受講メンバー全員、ため息まじりで見惚れてしまったことは、言うまでもありません。(本当にすごいですよね!)




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 これは、ブリュノ先生が使っているオブリーグホルダーです。これもかっこいいー!


 もちろん、このホルダーにも、メンバー全員釘付けです。持ち手が木なので、とても握りやすそうだし、ペン先を金具で角度調整できるのも、絶対良いですよね。(参加者全員、もちろん私も含め、たぶんモノから入るタイプの集まり。欲しいな~、、、と、熱い視線を投げかけていました。(笑))




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 2日目は、小文字の練習からスタートです。(画像は、先生の手元です。)

 スペンサリアン体は、文字の傾斜が52度。そこで、このように、紙もかなり傾斜させて書いていきます。


 私たちは、昔、同じく傾斜のきついカッパープレート体を学んだ時、紙はあまり傾斜させず、ペンの持ち方で文字の傾きを安定させるように、、、と教わったのですが、今回は、思いっきり傾斜させてOK。

 実際、書いてみて分かったのですが、スペンサリアン体は、ペンを引くとき、かなりの圧をかけていかねばならず、紙を斜めにした方が、書きやすいのです。ペンの持ち方そのものも、カッパープレートの時とは、かなり違いました。でも、慣れてくると、とても楽しい♪





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 今回、私達は、先生がフランスから持ってこられた、ウォルナットインクを使用。これに、ガムアラビックを混ぜて、インクの伸びを調整します。 私は、水彩絵具を溶いて文字を書くことが多いので、この調整法は、是非、自分の作品にも取り入れたいと思いました(^.^)




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 他にも、いろんな練習を、朝から夕方までたっぷりこなし、最後に、またまた文字の歴史をお勉強。たくさんの画像を見ながら、過去から現在に至るまで、どのような流れで文字の形が変化してきたかを、じっくり学びました。

 絵画も音楽もそうですが、なんでも、その流れを知ることは、本当に面白いですね。


(画像は、7世紀アイルランドに残された、インシュラーハーフアンシャルという字体です。これが、現在の字体のベースになり、発展したのだそうです。昔々、ローマ帝国滅亡後、混乱するヨーロッパ大陸では、過去のキリスト教に関する文献のほとんどが消滅しました。その混乱をのがれたアイルランドの宣教師達が、後にこの字体の書物を持って、ヨーロッパ大陸で布教活動を再開させたのだそうです。、、、って(^.^)♪ ちょっとだけ、豆知識講座でした~♪ )





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 さて、3日目は、いよいよ、こちらのアクリルインク(ドイツ製。今回全員に配布)を使って、作品を完成させます。


 配られたフランス詩のプリントの中から、自分の好きなものを選び、それをアレンジして形にする、、、という課題ですが、まだ文字も全然へたっぴな私には、ちょっと不安。、、、、、できるんかいな???