ギリシャのイースター

イースターの日曜日、先日真っ赤に染めた卵を各自１つずつ持って、お互いに卵をごっつんこするところから始まりました。

息子が持っていた卵が1番強く、最後まで割れず。1番最後まで割れない卵を持っていた人がラッキーなのだとか。この手のもの、子どもが当たるのが一番無難^_^

その後、近所に住むウクライナ人女性xギリシャ人男性のご家族のところにお呼ばれして、イースターのご馳走をいただきました。

このウクライナ人、ギリシャ語ペラペラでとてもキレイな人なのだけれど。普段義母の家にお手伝いさんが来ている時間にちゃっかり自分の赤ちゃんを連れてやって来て、赤ちゃんをお手伝いさんに託して買い物に出かけたりしている… もちろんお手伝いさんにお金を払っているのは義母。義母宅に赤ちゃん用のおもちゃやスタイなどもたくさんキープしている。そんなところから、私は勝手に「ちゃっかりウクライナ」というあだ名をつけていました←私以外誰も知らないけど

でも今回お手伝いさんがいない間、毎日義母宅に来て薬を飲ませたり、食事作りや簡単なお掃除までしてくれたのです 「あの人(義母のこと)、とっても難しい人だけど、心の底はすごく優しい人なの。私が困っていた時に助けてくれたりしたんだ。だから今度は私が助ける番！」と。とっても心ある人だとわかり、感動さえしたのでした。

そして今日は、外出したがらない義母のところにやってきて、半ば強制的に着替えさせ、さっさと車椅子に乗せてイースターの食事を用意した自宅に拉致して行った 当の息子でさえ外に連れ出せなかったのに、ちゃっかりウクライナは有無を言わさず義母を連れ出すことに成功 すごい

ギリシャのイースターは羊かヤギを食べます。イースター前はお肉屋さんに羊の肉がたくさんぶら下がっていて、かなりグロテスク。ちゃっかりウクライナのご主人はお肉屋さんで、おいしい羊を調達して、家のバルコニーで丸焼きにしてくれていました。写真撮ったけど、アップしないでおこう…。

ちゃっかりウクライナの義理のご両親、おばあちゃんも一緒のテーブルに、私たち家族もご相伴させてもらいました。

今回のアテネ滞在のメインはイースターのお祝いでしたが、実は私にとってのメインは、友人の出産だったのです

ギリシャで結婚式をした時にヘアメイクをしてくれた、ギリシャ在住の日本人の美容師さん。結婚式(詳しくはこちら)がきっかけで知り合い、友だちになって。なかなか会えないけれど、ギリシャ人の夫をもつという共通点もあって、親しくなったのです 彼女に子どもが授かったと聞いた時は自分のことのように嬉しかったし、彼女のほうは高齢出産、双方の家族から離れて子育てをしている私にいろいろと頼ってくれる。アドバイスなんてできないけどね 彼女の妊娠を機に、ますます親しくなれました

そして今回、赤ちゃんが予定日より10日も早く生まれてきてくれたおかげで、アテネの病院に会いに行くことができたのです

出産の知らせを聞いて、スーパーに走り、ツナ缶、マヨネーズとギリシャ米を購入。お米を鍋で炊き、こんなこともあるかも、と念のため持ってきた海苔もスーツケースから出して、おにぎり作り。

中身はツナマヨ

大きなおにぎりを7個も携えて病院へお母さんになった彼女に会って、なんだかとっても感動して 友だちが生まれたての赤ちゃんを抱っこしている姿を見て、美しいなぁと

で、なぜにおにぎりかと言えば。自分が出産した時、一番嬉しかったのが日本人の友だちがお弁当を作ってきてくれたことだったからなのです。やっぱり日本人 和食を食べるとホッとする 和食を作ってあげる時間はなかったけど、せめておにぎり、そしてマヨルカのお店で買ったレトルトのお味噌汁も一緒に 喜んでくれて嬉しかった

長くなりましたが、アテネ滞在は今日で終わり。お手伝いさんの不在により、やりたいことは全くできないイースター休暇でしたギリシャ語、スペイン語の勉強、趣味のスケッチ、などなど。

でも義母とイースターを過ごせたこと、友だちと赤ちゃんに会えたこと、そして公園にあった特設リンクで久々にスケートできたこと、遠くからアクロポリスを見ることができたこと…せわしかったけれど、それなりに充実した日々でした。

また来るね、アテネ