先日、セールで買い物をするよりも今あるものを大切にしたいと書いていた私ですが(先日の記事はこちら)…とうとうハマってしまいました、冬のセール。
もう2月なのにまだセール?そう、マヨルカ島の街を歩けば1月7日から始まったセールがまだ続いているのです。いつまで続くのかお店の人に聞いても知らない人が多いのもおもしろい。いや、せっかく買わないと決めていても、こんなに長続きするとさすがにフラッとしちゃいます。
中国製が多い昨今、イタリア製というのもめずらしい(たまたま手にしたアイテムだけかもしれませんが)。写真左下のパンツは、膝周りにギャザーが施され、子どもと毎日公園に行って立ったりしゃがんだりする今の生活に便利そう。
街の中心部にあるスペイン系デパート、El Corte Inglesでもまだまだセールは続いています。これってスペイン全土でそうなのかな。マヨルカは観光客が多いから、次から次へとやってくる旅行者に売れるために1ヶ月もセールしてるのかしら。
買いたい私: そっそりゃあそうだけど…でもたまのお出かけの時はキレイな格好したいし。
いつも行くショッピングモールで、セールでない時期も人気のお店があり、ずっと気になっていたので入ってみることにしてみました。
algo bonitoというスペインブランドのお店です。
…と試着したら、あまりに快適でびっくり。わりと細身なのに体を圧迫しない、優秀なパンツ!しかもお値段€39,90がセールで€24,90(約3,300円)!!!!
セールで買わないと宣言した(?)舌の根も乾かないうちに、なんとなんとカーキ、ベージュ、チャコールグレーと3本も大人買いしました!快適だから公園以外でも飛行機での長距離移動の時も活躍してくれそう。いや、3本も買ったんだから、公園や飛行機などと言わずに、毎日活用するわ。その他トップスも2枚購入。いやぁ、よく買った!
ヨーロッパに住んでいると、地元の人が着ているものが可愛く見えて似たものを買い、後から後悔することがよくあります。特にフィンランドでは、夏に色の白いブロンドの子が蛍光色を着ているのを見て、「なんて可愛いの!!」と見とれているうちに何を勘違いしたか、自分でも似たようなものを手にレジに向かっていたり。試着もしたはずなのに、家に帰って冷静にみると、「いや、これは着ないでしょ」と自分にツッコミを入れたくなるような蛍光キミドリのてろてろしたトップス。実際着てみて街を歩くものの、落ち着かなくて、一回きりでリサイクルボックスへ。…なーんてことが何度あったか。やっぱり髪の毛の色や皮膚の色、身長などで似合うものって違うのね、と学習するまでにいくら散財したかしら。
その点スペイン人は髪の色や身長も日本人に近いけれど、やはりどこか違う。体型とか、顔の彫りの深さなのか…。ベーシックなものを着ても地味になりすぎずに着こなせるのはなんなんだろう。
でもさすがZARAやMassimo Dutti発祥のお国(?)、どこの国の人が着ても似合うようなものがたくさんあるのはありがたい。サイズもフィンランドはじめ北欧のものは1番小さなサイズでも少し大きかったりするけれど、スペインブランドは日本人に合うサイズ展開も嬉しい。(ちなみに日本ではMサイズの私ですが、ヨーロッパでは32とか34などのかなり小さいサイズになり、ブランドによってサイズがないこともあります。)
買いたい私: 色も形も好み!しかもラルフローレンで半額よっ!買うしかないでしょ。
冷静な私: でもさ、あなたの毎日って言ったら公園通いかスーパー、ゴミ出しくらいよね。たまの外食だって、子どもに離乳食食べさせて自分の服を汚されるし。セレブじゃないんだから、そんな生活にラルフローレンは必要ないよね。
冷静な私: お出かけって、最後にしたのいつだっけ?
買いたい私: えーっと…結婚記念日だから去年の7月ね。久々にワンピース着てヒールも履いたんだっけね(遠い目)。暑かったな。汗だくだった。その前は去年のバレンタインだったかな。
冷静な私: 年に2回しかお出かけしてないよ?育休中だし、小さな子どもがいるから、キレイな格好でお出かけなんてほとんどしないでしょ。いくら半額って言ったって元値が元値だし、マヨルカは暑すぎて汗かくから、いいものは必要ないっていつも思ってなかった?
買いたい私: ごもっとも…。じゃ、サイズがあれば縁があるってことで、サイズがなければ諦めるわ。
…と、買いたい気が勝ってお店の人にサイズがあるか聞いてみると
「マヨルカにはないけど、バルセロナ店にあるから取り寄せるわね。あなたのサイズは…アメリカサイズ2ね。」
試着したのは大きすぎる8。他のワンピースでサイズ2を試して自分のサイズを確認してからお取り寄せをお願いしようとしたものの、
「あなたはサイズ2よ。入荷したら連絡するわね。」と、お店の方は自信満々。コートも着てるし、ホントに私のサイズわかってるのかしら。
ちなみにこういう取り寄せで、きちんと取り寄せてもらえたことってヨーロッパではほとんどありません。だから、手に入るかはわからないけれど、本当に取り寄せてもらえたら縁があったということで買っちゃうかな。
…と書いたところでお店から入荷の連絡がありました。
買いたい私: サイズが合うか試着してみて、合ったら縁があったってことよね。はるばるバルセロナから私のために来てくれたなんて、健気なワンピース!買ってあげなくちゃ。
冷静な私: パンツ3枚、トップス2枚も買ったんだから、もういいんじゃないの?
明日お店に行くまで、いや、試着してからもこの会話は続くことでしょう…。
授乳が思いのほか長く続き、前開きの服しか着られなくなり、たくさんあるかぶりの服がほぼタンスの肥やしになってしまっている現在。まだまだ着られる服なのに今の生活では着られず、かといって捨てるつもりもなし、で、増やさないようにしていても増えてきてしまいます。服って生活の状況によってかなり変わりますね…。