一週間前に「リリーのすべて」を見て
今年一番印象に残った作品と思ったのだけど
すぐさまランキング入れ替えです。
これも悲しい話です。
でも、やっぱり前向きな話なんですよね。
「リリーのすべて」を見て、その余韻にひたっている中での
鑑賞だったから、なんかすべてをスッと受け入れることができました。
もし、リリーを見ないでこの作品に出合っていたら
もっと違う感情が起こっていたかもなぁ、と思います。
これまで人間という生き物を狭い枠の中でしか見ていなかったから。
今の時代だからこそ、たくさんの人に見てほしい作品だなって強く思います。
これぞ斎藤工のお家芸、みたいなシーンが取り上げられがちですが
(本人も舞台挨拶で「2級持ってます」って言ってたらしいし(笑))
いやいやそこ以外のところもちゃんと見てほしいです。
私がすばらしいと思ったのは、工くんの最後のシーン。
振り返りながら響子をみつめ、一瞬微笑んでいるように見えるその表情。
その意味が深いです。
セリフは少ないし、あまり感情を表に出さない役だから
表情やしぐさでいろんなことを語っているのだけど
それをひとつひとつ拾いながら見ていくと
どんどん感情移入していっちゃいます。
そして、問題の工くんと池松くんのシーンですが
ほんとに美しい。
それがいけないことだとは思えないもん。
禁断って言葉はあてはまらない、って思えるもん。
45席という小さなスクリーンで見ました。
大勢の人で同時に笑ったり泣いたりするっていうのではなく
あくまでひとりひとりが自分の胸の中に思いをギュっと閉じこめて
静かに映画館を後にする、っていうのにはふさわしいサイズだなと思いました。
年度末の仕事にめどが立ったら
会社帰りにもう一度見に行きたいな。





